短距離走と言えば100m走じゃが、この距離は短いようでいて長い。

それはただガムシャラに走れば良いというわけではなく、ちゃんと頭を使いながら走らなければなりませんよという意味でもあるということじゃ。

100mの走り方を知らない素人はただ全速力でこの距離を走り切れば良いと思っている人がいかに多いことか。

でもそのような考え方だと速く走りぬく事が出来ないばかりか思わぬ怪我に繋がってしまう事も考えられる。

そうならない為には加減と調節が必要じゃ。100m走は単純なようで実は奥深いものなのじゃ。

ここでは効率良く100m走を速く走る方法を伝授するとしよう。

100m走の時の力加減は以下の通りじゃ。

①0m〜5m=筋力

スタートから5mまでの距離はもうほぼ筋力の強さで決まるものじゃ。これは足の速くなる筋トレを参考にしておくれ。

②5〜30m地点=瞬発力

5mを超えたあたりから30mまでの超短距離は瞬発力がモノを言うそうな?
んまぁ、30mまでは速筋比率の非常に高い室伏広治が世界最速と知られていることからも分かるように瞬発力が平常並みのスプリンターよりも野球やサッカーなどの瞬発力自慢の選手のほうが速く、才能が如実に現れる。とは言ってもこの距離で必要以上に力んでしまうとその後もスピードが出なくなってしまうので注意が必要じゃ。速すぎず遅すぎずといったようにほどほどを心がけるようにしたまえ。

③30〜60m地点=スピード力。手足を可能な限り素早く動かす神経の動き。徐々にスピードアップさせる期間。

30mから60mあたりまでは30mまでのスピード(加速)が徐々に最高速度に向かって行く距離じゃ。30mまでは瞬発力だけで制する事も可能じゃがこの30m以降はそうもいかなくなるそうな。加速が速いなら大体は最高速も速いのじゃが、スタミナが極度に低いとこの地点でスピードダウンをしてしまいかねない。まあ、そういうケースを除けば30m以降から徐々に最高速へと達する最適な期間とも言える。
その為には手足を素早く動かせるようになっておこう。そうすれば速度も増してゆくことじゃろう。

腿上げや腕振りなどの神経系トレーニングである程度のところまで発達させる事が可能じゃが生まれつきの面もあるのでこれ以上速く動かすことが難しいな、と感じたら他のトレーニングをしたほうが良いじゃろう。

④60〜100m地点=スピード持久力。速いスピードを維持する能力。

60mぐらいの地点で最高速に到達する。(かの有名なウサインボルトの最高速度は44キロだったそうな?)

んまあ、逆に言えばこの地点から徐々にスピードダウンが始まると言い換えることもできる。

それゆえ60mから100mはスピードを維持できるかどうかが最重要となる。よって、瞬発力だけが自慢の走者はこの地点あたりから総合力のあるスプリンターに完全に追い抜かされてしまうことじゃろう。

60mのあたりで最高速度に到達してしまっているので「もっと速く」とピッチを上げようとして筋力がそれに追いつかず、フォームが崩れてしまいコケてしまうという人が見られる。この失敗を犯してしまう人がいかに多いことか・・・

これを読んでいるおぬしも経験無いだろうか?あともう少しでゴールだというのにコケてしまうという悲惨な状況に陥ったあるいはそのような人を目撃したことがあるとか。

そうならない為には60m地点を越えたあたりからはピッチの速度を無理やり上げようとしないことじゃ。つまり、今の速度を維持して残りの40mをいかに駆け抜けられるかという事を考えながら走るべきなのじゃ。