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東京五輪の聖火台の条件

2020年東京オリンピックの準備段階から、新国立競技場やエンブレムのデザインの白紙撤回の騒ぎがありました。その後に、改めて東京オリンピック競技場の設計図がやっと発表されたと思いきや、誰かが「この設計に聖火台の設置場所か無い!」と声をあげました。

実は、この段階で聖火台の設置場所を計画できない事情があるようです。政府の新国立競技場の聖火台に関する検討ワーキング・チームの議事によりますと、「・・・聖火台については、開閉会式のセレモニーとも密接に関連する事柄であるため、セレモニーの内容が決まっていない設計段階では対応困難との理由などにより、技術提案の要求水準に盛り込むことは見送られ、後日検討する課題として整理されてきた。」とあります。つまり、開閉会式のセレモニーが決まってから、初めて聖火台のデザインや設置場所の検討に着手できるという事情があるということです。

では、開会式のセレモニーの演出はいつ決定されるのでしょうか?その手続きは、先ず大会の2~3年前に演出、制作に関する具体的活動を開始し、演出内容については、最終的にIOC・IPCの承認を得なければならず、演出内容詳細については半年~1年前の承認を得ることとなっています。オリンピック大会開催のぎりぎり前まで決まらない印象ですね。64年聖火

聖火台の設置場所に関する基本的考え方

国際オリンピック委員会のガイドライン

IOCのガイドラインでは、「聖火台は機械的なプロセスによるものではなく、人為的アクションによって点火されなければならないため、オリンピックスタジアム内の観客全てから見える場所に配置すべき」「公衆の関心も高いため、競技期間中はスタジアムの外にいる人々からも見えるよう、可能な限り目立つ場所に配置するべき」となっています。

また、スタジアムの構造(屋根で覆われている等)により、上記の条件を充分満たせない場合は、IOCに配置場所を提示し承認を得る必要があります。

聖火問題図

検討チームの設置場所の基本的考え方

最終的な決定は随分先になるようですが、聖火台に関する検討ワーキング・チームは2018年4月28日に、新国立競技場の聖火台の設置場所に関する「基本的考え方」を発表しました。先ず、「フィールド」、「スタジアム外部」、「屋根の上」と「スタンド」の4カ所を設置場所の候補として比較検討しました。その結果、「フィールド」と「スタジアム外部」が「技術的制約要因が少ない」という結論に至っています。

2020年東京オリンピックの大事なシンボルとなる聖火台を見るのを楽しみに待っていますが、今まで起きたような「白紙撤回」の騒ぎが繰り返されないことを切に願います。