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オリンピアでの儀式

ギリシャで行われる採火式のテレビ報道を見て、今年はオリンピックイヤーだなと意識し始める人が多いのではないでしょうか。あの「聖火が生まれる瞬間」の場面を見ると、思わず神聖な気持ちになってしまいますね。場所はペロポネソス半島のオリンピア、まさにあのゼウスの妻ヘーラーの神殿跡です。そこに11人の巫女が古代ギリシャの衣装をまとって、凹面鏡に太陽光線を集め、焦点にかざしたトーチに点火させるのですからその儀式はまさに歴史を感じさせる名シーンと言えるでしょう。実は、それが数年前、あの神秘的な採火の場面がマスコミ用のリハーサルだと知ってがっかりしました。本番の儀式は非公開のうえ、男性禁制となっているようです。日本の大相撲とは真逆ですね。

オリンピック聖火が復活した日

色々な演出があるにしても、オリンピックには聖火と聖火リレーが無くてはならないとみなが思っているはずです。しかし、古代オリンピックから連続して聖火が灯されていた訳ではないようです。

古代オリンピックは紀元前9世紀~紀元後4世紀まで続きましたが、ギリシャ帝国の衰退とともに終わりを告げました。長い時間が経って、近代オリンピックの第1回目は1896年にアテネで開催されました。しかし、聖火が復活するのは実にその32年後、1928年のアムステルダム五輪においてでした。また、聖火リレーは1936年のベルリンオリンピックから始まったのです。

Olympic+Flame+2

聖火リレーは開催国内のみで

その後、毎回、聖火は象徴的な存在となり、オリンピックが開催される度に、聖火台のデザイン、聖火リレーのコース、最終聖火ランナーと注目され続けてきました。

2008年の北京オリンピックまでは、聖火リレーは複数の国を回り、国境を越えながら開催地へ聖火が届けられていました。しかし、2008年当時、中国政府のチベット弾圧に対する抗議行動が各国で起き、予定していた世界各国の135都市を経由する計画の遂行が困難となりました。その後、国際オリンピック委員会(IOC)は聖火リレーを(採火場所のギリシャは別として)主催国内のみに限定することとなりました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の聖火台のデザインや聖火リレーのコースはまだ決まっていませんが、あの非公開の採火式で点火されるオリンピック・フレームを是非、早く見たいものです。

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