これでわかる！十種競技がキング・オブ・アスリートにふさわしいワケ

昨年のドーハ世界陸上以来、注目している陸上競技に「十種競技」と「競歩」があります。

特に十種競技は、2日間に渡って行われる競技で、この競技の1位になった選手は“キング・オブ・アスリート”という称号で呼ばれます。

日本ではドーハ選手権の選手登録の不手際で、有名になってしまった右代啓祐選手が有名ですよね。オリンピックでも正式種目になっていて、今年2020年の大会出場が期待されています。

十種競技とトライアスロンの違いって

オリンピックには「トライアスロン」もあるのですが、やっていることは耐久レースなので、何が違うの？と思ってしまいます。

しかも十種競技は陸上競技の一種目ですが、トライアスロンは一競技です。
はて、この違いは、、、？

もともと十種競技もトライアスロンも“マルチスポーツ”といって、1人の選手が複数の競技をするスポーツです。簡単にいえば、競技種目の組み合わせでその呼び名が変わるということ。

トライアスロンは3種の競技（水泳、自転車ロードレース、長距離走）を連続して行う耐久レース。トライアスロンはギリシャ語で「3」を表すtreisからきていて、athlosが競技ということ。
同じように十種競技は英語で「decathlon（デカスロン）」といい、decaがギリシャ語の「10」を表しています。

五種競技は pentathlon,、7種競技はheptathlon（女子の競技）で、それぞれ数が示す競技種目を組み合わせています。

オリンピックの公式競技には、十種、七種、トライアスロンに近代五種（五種が基）があります。

これらのうち十種競技が公式競技としては、いちばん多いく、2日間にも及ぶ耐久レース。そのためこの競技の優勝者は「キング・オブ・アスリート」となるわけです。現在の世界記録保持者は、フランスのケビン・メイヤー選手で2018年に9126点を記録しています。
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十種競技にある種目と他マルチスポーツの種目

• 十種競技（男子種目）
  一日目：100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m
  二日目：110mH、円盤投、棒高跳、やり投、1500m
• 七種競技（女子種目）
  一日目：100mH、走高跳、砲丸投、200m
  二日目：走幅跳、やり投、800m
• 近代五種
  フェンシングランキングラウンド、水泳、フェンシングボーナスラウンド、馬術、レーザーラン

十種競技オリンピック代表　右代選手の内定条件

十種競技といえば、右代選手が思い浮かぶように現在の十種競技を牽引し続けているのは右代選手です。
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ヨーロッパでは人気のある競技ですが、日本では右代選手（24位）と中村明彦選手（36位）、川崎和也選手（90位）、若手の丸山優真選手（79位）、と世界ランキング100位に入る選手は数えるほどしかいません。あと過去には武井壮さんがいますね。かなり選手層が薄い、、。

10種目の競技を2日間かけて行うのだから、ハードといえばそうですよね。しかも自分が得意でない種目もやらないといけないため、かなり根性がいりそうです。

優勝選手は「キング・オブ・アスリート」と称されるのが分かります。

日本人首位の右代選手の現在シーズンベストは7872点で、東京オリンピック参加標準記録は8350点となっています。自己ベストが8308（日本記録）なので、このベストを更新する勢いで行かなくてはなりません。

2018年のアジア陸上選手権では金メダルを獲得している右代選手ですが、2019年のドーハ世界陸上では16位（7545点）の結果でした。

■参考記事：今さら注目の十種競技って何？「世界最高のアスリート」の称号

日本勢首位の右代選手でもオリンピックの参加標準記録8350点には、まだ達していません。

日本代表としての選考レースは、4月に開催される「2020日本グランプリシリーズプレミア」と5月に開催される「セイコーゴールデングランプリ2020東京」です。
あとは国際大会でスコアを上げていくしかありません。

これまでの活躍が東京オリンピックの代表選手として実を結ぶことを応援したいと思います。

東京オリンピックの日程－十種競技

十種競技は途中棄権者の高い競技のため、エントリーした時点で、決勝進出扱いとなり、予選は行われません。

競技1日目：2020年8月5日（水）100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m

競技2日目：2020年8月6日（木）110mH、円盤投、棒高跳、やり投、1500m

表彰式：2020年8月7日（金）

会場：オリンピックスタジアム（新国立競技場）