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東京パラリンピックの陸上競技で注目の種目といえば「マラソン」があります。
日程では2020年9月6日(日)6:30~となっています。

この日1日で男女全クラスのマラソンが行われます。大会の最終日にマラソンが行われるのは、オリンピックと同じですね。

ちなみにパラリンピックのマラソン会場とコースは、元オリンピックマラソンの会場、新国立競技場(ゴール・表彰式)で、コースは(東京名所めぐりみたいな)同じです。

注目のパラリンピックマラソンの見どころを知って、ぜひ応援、観戦してみてください。
ちなみに、パラマラソンの距離は健常者と同じ42.195kmです。

東京パラリンピックのマラソンコースは変更なし

オリンピックでのマラソンコースが変更になりましたが、パラリンピックのコースは、期間が9月ということでそのまま東京での実施となっています。
コース内容はオリンピックと同じなので、東京の観光名所をめくるようになっています。

(Tokyo2020サイトより)

パラリンピックでは障害のクラスに分けて開催されますが、コースは全て同じです。
障害のクラス分けとしては、

  • 男子マラソン T54(車いす)
  • 女子マラソン T54(車いす)
  • 男子マラソン T46(上肢障害)
  • 男子マラソン T12(視覚障害)
  • 女子マラソン T12(視覚障害)

東京パラリンピック/マラソンの代表選手とマラソン方法

現在、東京パラリンピックのマラソンで代表選手として内定しているのは、

  • 男子:鈴木朋樹(T54)、堀越信司(T12)
  • 女子:道下美里(T12)

それぞれのクラスの出場枠は3名となっているので、今後の選考大会とWPAランキングを参考に決定されることになります。

2020WPAマラソンワールドカップにて、代表への推薦枠がありますが、今のところ大会の開催の情報はありません。
また、マラソンのエントリーの大会参加基準は、

  • T12(視覚障害):03:35.00
  • T54(車いす):01:58.00  となっています。

車いすマラソンの走り方と選手

距離は健常者と同じ42.195キロ。車いすのマラソンでは、そのスピード感が迫力の競技で、3輪タイプの車いすに乗り腕の力だけで完走します。

車いすマラソンのトップ選手のスピードは、平地なら時速40キロ以上に達することもあり、健常者マラソンの王者エリウド・キプチョゲ選手の平均時速は20.8kmと比べてもかなりのスピードがあります。

その速度で東京の街中を疾走するレースは、もはや自転車のロードレースに近いかも、、、。

車いすマラソンのレース戦略には主に3つあります。

    • 先行逃げ切り型
      早い段階で先行し、そのままフィニッシュまで逃げ切る。
    • ロングスパート型
      競技場に入る前に決着を付けるという戦略。障害部位により腹筋・背筋の力が弱く、トラック勝負で不利になる選手の場合は、この戦略を選択する場合が多い。
  • トラック勝負型
    競技場まで体力を温存し、最後に抜き去る。集団の数によっては、思い通りの進路が取れない場合も多い。

T54(車いす)で東京パラリンピックの出場が内定している、男子T54の鈴木朋樹選手はスタートダッシュのスプリント力がある“先行逃げ切り”型の選手です。

車いすマラソンでは、風の影響や空気抵抗を受けやすいことなど周りの影響の勝負も合わさって、さまざまな戦略を仕掛ける必要があるので選手の戦略の仕掛け方も見ものですよ。

視覚障害マラソンの走り方と選手

視覚障害者のマラソンの場合は、障害の程度(クラス)によって「伴走者」が必要になります。
今回、東京パラリンピックでの開催クラスT12は、「伴走者と走るか単独で走るか選択できる」程度の障害クラスです。

内定の決まっている男子T12の堀越信司選手は単独で走り、女子T12の道下美里選手は伴走者と共に走ります。

道下美里選手は前回のリオパラリンピックで銀メダル、2017年には2時間56分14秒のタイムで世界記録を持っています。東京パラリンピックでは金メダルを期待される注目選手です。

現天皇陛下が皇太子時代に伴走者を体験されたこともある選手で、視覚障害マラソンの伴走者普及のために活動しています。

この道下美里選手の伴走者が志田淳さんという方。箱根駅伝も経験している経験者です。
伴走者は選手より主役になってはいけないけれど、選手の力強いパートナーです。

トップ選手の伴走者には、意外な経歴の方がいることが多いので、視覚障害マラソンを見る時には「伴走者」にも注目してみてください。

なお、一般の方でも講習を受ければ伴走者になることはできます。

■ 伴走者に興味を持った方は→ 日本ブラインドマラソン協会

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