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跳躍が必要な陸上競技において、跳び方は記録を左右する大きな要因となります。

上手く跳ぶ際の動きができれば、それだけ結果につながります。

そして、走り幅跳び男子は、現在、「はさみ跳び」と呼ばれる方法によりジャンプを行います。いわゆる主流派と呼ばれる跳躍の手法です。

はさみ跳びは足を交互に出して、両足ではさむような姿勢をとります。

細かくは違いますが、ハードルの通過に似た動きをイメージすると分かりやすいでしょう。別名をシーザスとも呼びます。

また、男女含めて、はさみ跳び以外に「かがみ跳び」「そり跳び」と呼ばれる跳躍方法があり、記録を求めてさまざまな陸上選手がそれぞれの方法で跳躍を試みています。

二つの跳躍法の大きな違い

かがみ跳びとそり跳びは女子選手をはじめ多くの方が採用している跳躍方法です。

この二つの跳躍は、ジャンプの上体を見ているだけでは違いが分かりにくいものですが、足元に着目するとその違いがよく分かる跳び方です。

主に踏み切り足の位置や移動方向などが異なります。

かがみ跳びは踏み切り足が後ろに方向移動し、そり跳びは、踏み切り足を中心に位置したまま体をそらせることで姿勢をとる跳躍法となっています。

 

はさみ跳びによる空中姿勢の練習方法

はさみ跳びの練習

実を言えば他の跳躍法の二つと比べてはさみ跳びは、技術的に難易度が高く設定されています。

理由としては、ジャンプ時の姿勢や空中での状態、腕の回し方、足の入れ替え、着地などそれぞれにある程度洗練された動きと技術的な指導が必要になるからです。

特に、はさみ跳びの一連の流れを記録会や競技大会で確実に行うには、跳びながらの空中状態の動きをマスターしなければならないのです。

 

はさみ跳びの跳躍から腕の動きまでの練習

助走から始まり踏み切りを行うまでで、記録は半分以上決まります。

つまり、速度を出した助走に上手な踏み切り、あとは姿勢を維持するだけで一定の記録を出すことが出来きます。

それが走り幅跳びという競技の特徴です。

助走と踏み切りを技術的に向上させられれば、それだけで大きく記録を伸ばすことが出来ます。

はさみ跳びの練習では特に踏み切り足を最終的に前に伸ばすので、勢いを殺さずに勢いそのままで上体を維持する練習を行います。

練習のポイントは、『最高点の通過前と通過後でそれぞれ足と腕をクロール移動させること』です。

水泳みたいにもがく様子ではありますが、練習によって動きを洗練されたものに出来れば、跳躍中の勢い減少や動きの無駄がなくなっていくことでしょう。

 

最高点から落下時の練習

はさみ跳びの練習の後半部分といえるのが、最高点から着地までの一連の動きです。

練習の際に、リード脚の上昇や回転力の利用を行って足を入れ替えた後、最後の着地段階で『前方に両足を伸ばすようにする』ことがポイントです。

手は後方に引き戻し、上体を若干、えびのように前傾させます。

動きが洗練され確実に出来るようになれば、はさみ跳びのメリットを最大限生かすことになり、記録が十二分に向上します。

このように、着地の瞬間の動きには、記録に影響を与える要素の残りの半分があるといっても言い過ぎではないのです。

 

脚力トレーニングだけではダメ?

走り幅跳びにおいて、体をウェイトで鍛えたのに、上手く記録が出ないケースは、陸上競技者にとってよくあることです。

例えば効率的にジャンプして遠くへ飛ぶためには脚力が必要ですが、その力を跳んだときの姿勢やジャンプフォームが力を逃がしてしまうことがあります。

ようするに、空中姿勢などの技術的な問題で、主に無駄な力が外に流れているわけです。

また、鍛え上げた脚力を上手く生かせない競技者の場合があります。

理由は、足腰の力とそれらを支える上体の身体バランスに差があるためです。

そのため筋力など身体機能を実際の跳躍に発揮できないのです。

脚力を鍛えるのは練習の一環ですが、体全体を鍛えることもウェイトトレーニングでは意識しましょう。

 

以上のように、はさみ跳びを行う上では、特徴的な状態の空中姿勢をとることになります。

助走から跳躍、着地までのどのポイントでも技術をいかんなく発揮できさえすれば、優れた跳躍を行うことが出来るでしょう。

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