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テニスの男子競技は第1回のアテネ・オリンピック1896大会から正式競技だったのです。

また、女子競技は1900年パリ・オリンピックから実施されています。

しかし、テニスは途中の1928年から中断され、ソウル1988大会から再び正式競技として復活したのでした。

https://twitter.com/gorin/status/1059408383843950592

テニスは第一回近代オリンピックの正式種目でした

テニスは1988年のソウル・オリンピックより大会の目玉競技の一つとして多くのスポーツファンの注目を浴びる種目ですが、以前のプロスポーツ選手に対する五輪の扱いによって、正式競技として、長年のブランクがありました。

ヨーロッパやアメリカで19世紀末から様々なテニス選手権大会が開催され、このスポーツは盛んになっていました。

そこで、アテネの1896年の第1回近代オリンピックにおいて、テニス競技は正式種目として実施された「9種目」のひとつで、しかも、その中では唯一の球技でした。

IOCのアマチュア憲章とテニス界

テニスは正式五輪競技として20世紀に入っても続くのですが、1920年代後半に入ると、プロに転向する選手が増えて、テニス界は「アマチュア」と「プロフェッショナル」との二極分化が始まってしまいました。

当時、アマチュア憲章を掲げていた国際オリンピック委員会(IOC)はこれを理由に、テニス競技を1928年アムステルダム五輪以降、オリンピック正式競技から除外してしまいました。

優秀なアマチュア選手の「プロテニス選手」への転向の傾向は続き、1960年代当時は別個に実施されていたプロテニスツアーに参加するという形態が一般的になっていました。

そのため、アマチュア選手のみが参加できる4大大会の権威が低下するなど、テニス界においてもアマチュアとプロフェッショナルのギャップに苦しむことになりました。

スポーツ界のオープン化

こうした状況が長年続きましたが、最終的に1968年から4大大会の「オープン化措置」が実施されました。

現在実施されているオープン大会の開催方法で、実質的なプロ解禁を意味し、以後テニスツアーに参加する選手はプロフェッショナルであることが一般的になりました。

その頃実施された1968年メキシコシティーオリンピックでは、公開競技としてテニス競技が実施されましたが、この時点でIOCではまだアマチュア憲章が有効でした。

こうして完全にプロフェッショナルの存在を認めたテニスがオリンピック競技として復活するためには、IOCが「プロテニス選手」の参加を認める必要がありました。

テニスのみならず、スポーツ界全体の流れをくみ、1980年にIOC会長に就任したフアン・アントニオ・サマランチは、オリンピック改革として「アマチュア憲章の放棄」と「プロフェッショナル選手の解禁」を掲げることになりました。

これによって、1980年代から複数の競技でプロフェッショナル選手の参加が認められるようになり、テニスも例外ではなく、1988年ソウル・オリンピックからトッププレーヤー達が参加できるトーナメントとして五輪競技に正式に復活出来たのです。

日本初のオリンピック・メダルはテニスで獲得

第5回ストックホルム大会から日本はオリンピックに参加していましたが、1920年の第7回アントワープ大会で日本の代表選手がオリンピックのテニス競技に初参加しました。

このアントワープ五輪において、熊谷一弥(1890年 – 1968年)が男子シングルス銀メダル、熊谷と柏尾誠一郎(1892年 – 1962年)のペアが男子ダブルスの銀メダルを見事獲得したのです。

これは日本人のスポーツ選手が獲得した最初のオリンピック・メダルでした。

また、この第7回アントワープオリンピックは、初めて「女子ダブルス」競技が実施された大会としても、テニス競技にとっては記念的な大会でした。

今さら聞けないテニスの概要とルール

 大会によってルールが若干異なる場合がありますので、ここでテニスの基本ルールを知っている人を含めて、オリンピック・テニス競技の概要とルールを確認しましょう。

(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会サイト参照)

オリンピック・テニス競技の概要

テニスは1人対1人、または2人対2人で、ラケットを使ってネット越しにボールを打ち合い、得点を競うスポーツ。
オリンピックにおけるテニス競技には、男子、女子それぞれにシングルス(1対1)と、ダブルス(2対2)があり、さらにロンドン2012大会からは男女ペアで行うミックスダブルスが加わっている。
男子シングルスの決勝のみ3セット先取の5セットマッチ。
それ以外の試合は2セット先取の3セットマッチ。
負けたら敗退する「トーナメント方式」で行われ、一発勝負だ。
準決勝敗退者だけは、あとに3位決定戦がある。
シングルスの出場資格は世界ランク上位56名などで、原則として近年の国別対抗戦で2年以上の代表経験があること。
また、1国につき4人までとなっている。

オリンピック・テニス競技のルール

試合開始前のトスで決まった一方のプレイヤーがサーバー、他方がレシーバーとなり、ゲームごとに交替する。
スコアは、0ポイントがラブ (love=O)、1ポイントがフィフティーン (15)、2ポイントがサーティー (30)、3ポイントがフォーティー (40) と数える。
4ポイント先取すると、1ゲーム獲得できる。
3ポイントで並んだ場合はデュース(deuce)となり、以降2ポイント差がつくまでゲームは続く。
先に6ゲームを先取した方が1セットを獲得する。
ゲームカウントが5対5になったときは、先に7ゲームを先取した方が1セットを獲得し、6対6になったときは、最終セットを除きタイブレーク(tiebreak)が採用される。
タイブレークでは2ポイント以上の差をつけて7ポイント以上を獲得した方がゲームの取得者となり、このセットを得る。
タイブレーク中のポイントの数え方は、zero、one、two、three、…となる(註:この時は0はloveではなくzeroとなる)。
最終セットでタイブレークを採用しておらず、この場合は2ゲーム差が付くまでセットが続行される。

「エア・ケイ」と「Naomiちゃん」に大いなる期待

 2020年東京五輪に向けて注目を集める日本選手は大勢います。

まず男子選手については、錦織圭のリオデジャネイロ2016大会での銅メダル獲得は、96年ぶりのメダル獲得という快挙となり、日本中を湧かせたことは記憶に新しいですね。

他にも、リオデジャネイロ2016大会にも出場したダニエル太郎や杉田祐一などにも期待します。

女子は過去に沢松奈生子、伊達公子、杉山愛ら多くの選手がオリンピックに出場しています。

最高成績はアテネ2004大会で杉山愛・浅越しのぶペアのダブルス4位。

今度の東京2020大会では、全米オープンを見事優勝した大坂なおみ選手を筆頭に、リオデジャネイロ2016大会にも出場した土居美咲など多くの優秀な選手に期待が膨らみます。

開催国での日本テニス選手の活躍に大きな声援を送りたいと思います。

しかし、テニスですから、プレー中は「お静かに」お願いします。

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