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10月からは駅伝やマラソンのシーズンになってきます。アスリートにとっては2020年の東京オリンピック出場を目標にしている人も多くいます。

そこで気になるのが、マラソン代表選手の決め方
いろいろと複雑だった選抜の仕方が東京オリンピックに向けて2017年よりその選抜内容を明確にしています。これはこれまで選考の参考にしていたレースの内容が比較する基準があいまいだったり、レースのコンディションもまちまちだったりと成績だけで判断するには不透明な部分が多かったためです。

ただ選考の新システムが導入されたものの、各大会との関連と選考の関連が分かりづらいので、これらのマラソン代表選手の選考方法についてみていきたいと思います。

オリンピックのマラソン代表選手の選抜方法

まず男子/女子マラソンの代表枠は各3名あります。この3名を選ぶために新しく導入された選考方法が
選考レースといわれる「マラソングランドチャンピオンシップ(通称MGC)」と「MGCファイナルチャレンジ」です。

これらで選考の機会を2つ与えられることになります。MGCで2枠、MGCファイナルチャレンジで1枠が決定します。MGCは実際のオリンピックのマラソンコースとほぼ同じコース(発着地点が違う)による1発勝負の選考レースです。

MGCの優勝者は即時内定、2位は当大会で*MGC派遣設定記録を満たす選手が他にいなければ即時内定です。
*MGC派遣設定記録:男子 2時間5分30秒 / 女子 2時間21分00秒

ここで2/3枠が内定となり、残り1枠は「MGCファイナルチャレンジ」に持ち越されます。このチャレンジレース(各3大会)において最終成績が記録最上位で*MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録を突破した選手が内定となります。
*MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録:2019年5月ころ公表

オリンピック代表への道のり

2020年東京オリンピック開催(代表出場:3名)
↑    ↑    ↑
>>MGCファイナルチャレンジで1枠決定(各大会の最上位)<<
これまでのMGCシリーズ(予選)やMGCの結果が全てリセットされて、以下の各3大会での成績で判断されます。
【男子】
第73回福岡国際マラソン(2019年12月)
東京マラソン(2020年2月)
第75回びわ湖毎日マラソン(2020年3月)
【女子】
第5回さいたま国際マラソン(2019年12月)
第39回大阪国際マラソン(2020年1月)
名古屋ウィメンズマラソン(2020年3月)
↑    ↑
>> MGC(2019年9月15日)にて2枠決定 <<

MGCはオリンピックマラソン代表をい決める本戦。参加資格は?

2020年のオリンピック代表の選考レースに出場するための資格獲得レースは2017年から始まっています。

MGCとMGCファイナルチャレンジは代表選考レースの本戦のため、これに参加するためには予選で
出場資格を得る必要があります。その資格は「MGCシリーズ」と呼ばれる国内のマラソン大会に出場して条件以上の記録と順位を残すこと、「ワイルドカード」で出場資格を得ることの2通りあります。

まずMGCシリーズの対象となる大会と順位・記録の条件は、

【男子】                   日本人内順位+記録

福岡国際マラソン(2017/2018 12月) 1-3位 2:11.00以内 / 4-6位 2:10.00以内
別府大分毎日マラソン(2018/2019 2月) 1-3位 2:11.00以内 / 4-6位 2:10.00以内
東京マラソン(2018/2019 2月) 1-3位 2:11.00以内 / 4-6位 2:10.00以内
びわ湖毎日マラソン(2018/2019 3月) 1位 2:11.00以内 / 2-6位 2:10.00以内
北海道マラソン(2017/2018 8月) 1位 2:15.00以内 / 2-6位 2:13.00以内

【女子】                   日本人内順位+記録

さいたま国際マラソン(2017/2018 12月) 1-3位 2:29.00以内 / 4-6位 2:28.00以内
大阪国際女子マラソン(2018/2019 1月) 1-3位 2:28.00以内 / 4-6位 2:27.00以内
名古屋ウィメンズマラソン(2018/2019 3月) 1-3位 2:28.00以内 / 4-6位 2:27.00以内
北海道マラソン(2017/2018 8月) 1位 2:32.00以内 / 2-6位 2:30.00以内

つぎにワイルドカードは、

・2017年8月~2019年4月30日までの国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会において、
①男子2時間08分30秒以内、女子2時間24分00秒以内
②期間内の上位2つの記録平均が、男子2時間11分00秒以内、女子2時間28分00秒以内
のいずれかを満たした競技者。

  • ・2017年世界陸上選手権8位入賞者
  • ・2018年アジア競技会3位入賞者
  • ・MGCシリーズの各大会において、気象条件等でMGCファイナリストの資格を1名も満たさなかった場合、強化委員会が出場資格相当と判断した競技者

これらの条件をクリアした人はMGCへの参加資格を有したMGCファイナリストとなります。

マラソン代表選考レースMGCへの参加を決めたのは誰だ?

2018年11月現在では男子18人、女子8人がMGCファイナリストとして決定しています。
>>> マラソン代表選考大会MGCへの参加決定者を見る

これから開催されるMGCシリーズの選考レースはまだ残っているので、応援する選手は増えてくるはずです。
あとオリンピックまで2年を切りましたが、「応援している選手が未だ出ていない!」と思っても、
マラソンシーズンはこれからです。大会中の順位はその記録が条件と比べて早いか遅いかをみて選手の仕上がり具合の目安にしましょう。

2019年は代表選手が決まるだけではなく、MGCの1週間後には「世界陸上選手権2019」もあるので、まだまだ目が離せないですね。

 

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