スポンサー広告

前傾姿勢と人間の本能

childrens-shoes-700069_640
人間の体はまっすぐ立つように制御されています。
前傾姿勢になるといったん前に進んでから、体をまっすぐに保とうとします。
ぐーっと前かがみになってください。
そのうち倒れそうになり
倒れないようにと前に出ますよね。
そうして、おっとっと・・と体のバランスを元にもどそうとします。
これは人間の本能です。

この本能の活かすだけで足は速くなります。

前傾姿勢にできるだけ近づけるためには

まずは前傾姿勢に体を慣れさせる必要があります。
こどもの場合、体のバランスがとれていません。
頭の大きさも、まだ体全体に対して大きく、筋力もそこまでしっかりしていませんので
できる限りまっすぐ立つようにしか制御できません。
なので、前傾姿勢に慣れることはなかなか出来ません。

そういった場合、慣れさせるためにも
わざと前傾姿勢に近い状況を作ってあげる必要があります。

かかとを浮かせる

かかとを浮かせると体のバランスとしては前傾姿勢になります。
どうやって、かかとを浮かせるか?というと
「靴のかかと部分に枕を置く」
です。

こどもの靴のかかと部分にスポンジをたたんで枕を作ります。
その靴を履かせるだけで前傾姿勢のバランス状態で立つことになります。
まずは、この靴を使って前傾姿勢で立つ。
ということを体になじませる必要があります。

かかとを浮かせた状態で走らせる

靴に慣れてくるころには、前傾姿勢に慣れてくるはずです。

まっすぐ立って走ることも可能ですが、それでは初速はあがりません。
よーい、どん!のタイミングで速く走らせるのであれば

「よーい!」(前傾姿勢になる)
「どん!」(足を出す)

という動作をするだけで、体の本能レベルを使って足が前に出るようになります。
足が前に出たら、さらに体を元にもどそうとしてもう片方の足がでる。

当たり前の動作なのですが、体のバランスがうまくとれないため
常にまっすぐ立つ動作をしているこどもにしてみたら、当たり前ではないのですね。

ちなみに前傾姿勢とクラウチングスタートは違います。
クラウチングスタートは
重心を低くして足で思い切り地面を蹴れば加速がつきやすい、という理由によるもの。
足を思い切り蹴る必要があるため、筋力や体幹も必要とします。

Sponsored Link

こんな記事もどうぞ