いよいよFIFAワールドカップ2018の決選が7月15日(現地時間)に行われます。フランス対クロアチアが勝負しますが、20年ぶりにフランスの優勝となるかクロアチア初の優勝となるか、かなり見ものです。
このワールドカップは世界的なビッグイベントであり、世界の競技人口も2億5000万(推定)、関心の高さでいえば国や地域を問わずかなりの割合で高いスポーツ(というよりエンタテーメント)かなと思います。そんなサッカーですがその国際大会ともなると動くお金もさぞビッグなんだろうなぁと、試合のサッカー場の周りにでるスポンサーの広告が気になって仕方ありません。
ワールドカップの優勝賞金はいくら?選手はいくらもらえるのか
やはり大会なのでそこでは優勝賞金がもらえることは想像に難くないですが、実際もらえる金額はどのくらいなのでしょうか?しかもチームだからメンバーいるし、、。基本的にFIFAからの賞金やもらえるお金はその代表国のサッカー連盟(協会)に渡ることになっています。
FIFAの報告によれば、2018年の賞金としての総額は4億USドル(約450億円)で、その内訳は、
- 優勝国:3800万USドル(約42億8000万円)
- 準優勝:2800万USドル(約31億5000万円)
- 3位:2400万USドル(約27億円)
- 4位:2200万USドル(約24億7000万円)
- 5位~8位/ベスト8:1600万USドル(約18億円)
- 9位~16位/ベスト16:1200万USドル(約13億5000万円)
- 17位~32位/グループリーグ:800U万Sドル(約9億円)
となっています。これに各代表チームには出場資格保有として150万USドル(約1億6800万円)の準備金が支払われます。また代表選手はどこかのクラブチームに所属しワールドカップ中はクラブの試合に出れないため、クラブ特典プログラムにより各選手を送り出したクラブに209万USドル(約2億3500万円)、そのクラブの選手のケガ保険のために134万USドル(約1億5000万)が追加で支払われます。これらを合わせるとFIFAから出場チームに支払われる分配金の総額は7億9100万USドル(約890億円)です。
よって日本はベスト16まで残ったため賞金としては約13億5000万円が日本サッカー協会が受取った金額です。選手には日本サッカー協会から支払われるため、協会の配分によることになります。そのため選手間でも差がでることになるかもしれません。
これは他の国でも同様に受取った連盟(協会)によって決められています。ちなみに海外紙によるとドイツは優勝した場合各選手にはボーナス約40万USドル(約4500万円)、しかしグループリーグ敗退では“なし”です。ブラジルは優勝で約93万ドル(約1億400万円)、スペインは85万ドル(約9570万円)となっています。でも今回はいずれの国も早々に敗退したのでボーナスはなし?!
FIFAワールドカップの賞金はどこから?その資金調達方法とは
賞金の金額の総額は約450億円は4年に1度の開催の度に増加傾向にあり、今回2018年は4年前の2014年ブラジル大会の時は3億5800万USドル(約403億円)、総分配額は5億6400万USドルに比べて40%増となっています。(FIFA reportより)
開催するだけでこれだけ必要となると開催にかかる準備も相当なものだと思いますが、これらの資金はどのように調達しているのでしょうか。
2014年のブラジル大会での資金に関するFIFA報告によると、2011年~2014年までのFIFAの収入は48億USドル(約5400億円)で2014年のワールドカップ放映権で24億USドル(約2700億円)、スポンサーシップやその他商業活動で15億USドル(約1690億円)、チケット代が5億USドル(約563億円)が主な財源となっています。これらから大会経費やサッカーの普及活動、イベントなどに費やされる経費はおよそ72%です。
ワールドカップではFIFAだけでなくその周りでも大きな経済効果が期待されます。今後ますますサッカーに関心を示す人が増え、世界的なスポーツになることが予想されますが、そのことが周りに及ぼす影響についても目を向けてみるのも面白いかもしれませんね。
次回は4年後2022年のカタール大会です。