運動会の定番にして花形競技と言えばリレーと短距離走ではないでしょうか。「我が子は何に出るのかな」とプログラムを見てみると学年によって「かけっこ」「徒競争」「50m走」「100m走」と走るものだけでもたくさんの種目があることに気づきます。なんとなく短距離であることはわかるのですが、、。
「徒競争」は歩く競争?運動会の競技種目と呼び名の関係
「徒」は古くは「かち」(例:御徒町)とよみ、乗り物に乗らないで、自分の足で移動するという意味があります。だから“徒”=足の競争だから徒競争です。
※“御徒町”の地名の語源は、江戸時代、江戸城や将軍の護衛を行う下級武士、つまり騎乗が許可されない武士である御徒(徒士)衆が多く住んでいたことに由来している。
一方「かけっこ」は徒競争を言い換えたもので“駆けっこ” “駆けくらべ”ともいわれています。漢字にすると分かりやすいですね。ということは“走る”競技の総称が「徒競争」ということになります。
50m走はその名の通り50mをいかに早く走るかを競う陸上のトラック競技で、短距離走に分類されてはいますが、正式種目とはなっていません(初耳!)。そのため、オリンピックや世界陸上のような公式戦では競われない種目です。
この50m種目自体、記録を出すというよりは計測時のコンディションを把握する意味合いが強いようです。大会の公式種目はSprint(短距離)として100m走、200m走、400m走となっています。
運動会の徒競争は50m走~200mまでさまざま
学校によって徒競争の長さはいろいろですが、だいたい同じような設定になっています。小学校は低学年は50m~80m、高学年は100mが多く、中学では100mか200mが運動会種目としてあります。ただ最近では特に小学校においては“競争”はやらせず、同じように皆でゴールするというやり方をしている所もあるとか。
時代とともに運動会の趣旨も変わってくるようです。
小学生、中学生の走る早さの平均はどれくらいなの?
自分は、あるいは自分の子どもは走りが得意なのか、そうじゃないのか、だれもが気になることだと思います。毎年学校では「体力テスト」を実施していますが、そのテストはある程度の指標になります。
以下は、小学校から高校までの「50m走」の平均記録とシニア記録との比較表です。
《平成28年度:学校の体力テスト50m走の平均とシニア記録》
(単位:秒) | 男子 | 女子 | 区分 |
---|---|---|---|
小学生 | 9.38 | 9.61 | |
中学生 | 8.03 | 8.83 | |
高校生 | 7.26 | 8.89 | |
世界記録 | 5.56 | 5.96 | シニア |
日本記録 | 5.75 | 6.47 | シニア |