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祝日移動

先日、2020年東京五輪に関する重要な発表が国会とオリンピック組織委理事会から相次いで行われました。キーワードは「祝日の大移動」と「2千円~30万円チケット」です。

2020年に限り、祝日が大幅に移動

6月13日、参院本会議で、与党と立憲民主党などの賛成多数で改正五輪・パラリンピック特別措置法が可決、成立しました。この改正により、2020年7月24日(金)のオリンピック開会式当日とその前日および8月9日(日)の閉会式の翌日が祝日となります。また、年間の祝日の数を変えないため、3つの祝日が従来の日から移動されます。この処置は20年限定の特別処置で、21年以降は通常の祝日に戻ります。

移動される祝日は、体育の日(10月第2月曜日)が開会式の7月24日に、海の日(7月第3月曜日)がその前日の23日に移ります。8月11日の山の日も、同月9日の閉会式翌日の10日となります。

また、「体育の日」を2020年以降、「スポーツの日」に改称する改正祝日法も同日可決、成立しました。

東京都は「時差ビズ」や「テレワーク」を推進

改正五輪・パラリンピック特別措置法の可決、成立について、小池百合子東京都知事は次のようにコメントしています。

「国会において海の日、体育の日、山の日の3つの既存の祝日を開会式の前日、当日及び閉会式の翌日に移動するための法案が可決・成立されたことは、大会運営、特に大会輸送にとっては、非常にありがたいことです……

大会の成功には円滑な輸送の実現が必要であり、開閉会式はもちろん、大会期間中を通じて道路や鉄道の混雑緩和に取り組んでいくことが重要であります。

そのため、都として、時差ビズやテレワークなどの積極的な推進に加え、大会期間中の夏期休暇の計画的な取得などを広く呼びかけていきます……」

この期間は国内外から想像を絶するような大勢の旅行者が首都圏に集まることとなります。確かに、時差通勤や在宅勤務が出来れば良いのですが、都民の多くは夏休みを取って、家でのテレビ観戦を選ぶのではないかと思います。

チケット価格に「メリハリ」を!

2020年東京オリンピック五輪・パラリンピック組織委員会は、五輪の入場券の価格帯について、最高額を開会式の30万円、最低額を競技の2千円とする案をまとめ、組織委理事会で了承されたそうです。今後は7月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会での承認を求めることとなります。

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東京オリンピック組織委員会は当初、競技の最低額チケットを2600円とし、開会式の最高額の入場券を28万8千円(12年ロンドン五輪と同程度)などとする方向で検討を始めたそうです。しかし、チケッティング戦略に関する有識者会議が更に会議を重ねるうち、チケットの値段に「もっとメリハリを付けるべきだ」という強い意見が出ました。その結果、価格帯を見直し、最高額と最低額の幅を広げたようです。

2000円のチケットが出ると聞けば、どうにかして家族全員でオリンピックを生観戦したいと望みが膨らみますね。しかし、有識者会議の議事を読みますと、生で見られるのはお子様だけということになりかねません。

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「チケット価格については、ロンドン2012大会の価格帯を参考に、東京2020大会として検討すべき特性や要素を考慮して議論が進められています。次世代を担う子供や若者に会場に来ていただくためには、低価格帯のチケットをより多く確保することが効果的であることから、より高価格のチケットも用意して、ロンドン2012大会に比べさらにメリハリのある価格設定をすべきとの意見も出ています。」(2018年5月15日開催第2回チケッティング戦略に関する有識者会議議事の抜粋)

どうも、今回の最低価格は学生達の入場をより容易にするために安く設定したもので、組織委員会が進めている「学校連携観戦プログラム」の一環のようです。

結局は、一般のおとな向けのチケットの価格を知るのにはもう少し待たないと分からないようです。しかし、いずれにしても、今から貯金を始める必要がありそうですね。

 

 

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