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日本陸上連盟は2018年6月15日に、2020年東京オリンピックの男女マラソン代表選考レース、マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)の開催日とコースを発表しました。

MGCは気候もコースも本番五輪マラソンを意識

マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)はそれぞれ3枠ある五輪男女マラソンの代表枠の内、2枠を決めるレースです。開催は2019年9月15日、午前9時台にスタートすることと決まりました。また、そのコースも決まり、同時に発表されました。新国立競技場が完成前のため、発着地として明治神宮外苑を利用します。MGCのコースは、先日発表された2020年東京五輪を踏襲するものとなり、浅草、皇居、東京タワーなど名所を周ります。また、残暑厳しい9月に行われることで、真夏の東京で戦える選手を選ぶのにふさわしい、“暑い”レースとなることでしょう。

MGCのコース

日本陸上競技連盟の説明によるMGCコース詳細は次の通りです。

スタート~10km

明治神宮外苑の銀杏並木をスタート。新国立競技場の横を通り、外苑西通りを北上すると上り下りの坂が続く。富久町西交差点を右折して靖国通りへ。外堀通りを進み、5km地点を通過したあと飯田橋を過ぎて東京ドームのある水道橋へと向かっていく。水道橋交差点を右折し、白山通りを南下して神保町へ。神保町交差点を左折して靖国通りに入る。秋葉原近くの須田町交差点を左折して中央通りへ。しばらく進むと10km地点の日本橋となる。

10km~20km

日本橋交差点を左折、茅場町一丁目交差点を左折、さらに浜町中ノ橋交差点を左折し、清洲橋通りを浅草橋方面へ。蔵前を通過してさらに北上し、右手に東京スカイツリーが見えてくると、15km地点の浅草寺雷門前となる。雷門前を右折して吾妻橋交差点を右折する形で今度は南下。再び蔵前・浅草橋を通過して日本橋へ戻ってくる。日本橋交差点を左折したところが20km地点となる。

20km~30km

日本橋交差点を左折後、中央通りを南下して銀座へ進み、その後、新橋へ。西新橋交差点を左折し、日比谷通りへ入り、さらに南下して増上寺・芝公園方面へ向かう。芝公園で折り返し、少し進むと25km地点。新橋、銀座、日本橋を通過して須田町交差点まで戻り、左折すると30km地点となる。

30km~フィニッシュ

神保町交差点を左折して内堀通りに入り、皇居外苑二重橋方面に向かう。そして、二重橋前で折り返して北上。神保町交差点を直進して白山通りに進み、水道橋交差点を左折する。外堀通り、靖国通りを進み、富久町西交差点へと向かう上り坂に差しかかるところで40km地点。コース終盤の36kmから41kmは高低差最大30mの坂が続く。富久町西交差点を左折して外苑西通りに沿って明治神宮外苑に戻り、フィニッシュ地点を迎える。

Qちゃんを苦しめた坂が勝負どころ

勝負のポイントとなるのは、37キロ付近からの四谷の坂だと高橋尚子(シドニー五輪金メダリスト、日本陸連理事)は指摘します。2003年の東京国際女子マラソンコースで、彼女が急失速した時と同様に、終盤の4キロで約30メートルを駆け上がらなければならない「地獄の坂」をどう克服するかがポイントだと言っています。さらに、彼女はメンタル面について、「高低差があるので、後半もしっかり作戦を立てられて、体力だけじゃなく、知力も使ったレースになる」と注意を促しています。
瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも「鍵はQちゃんが失速したあの坂。このコースは後半に2つの坂がある。最後まで諦めない選手が逆転できる」と、勝負所について、さらに強調しています。

 

本番の東京オリンピックの約一年前に、ほぼ同じコースで、「暑い」中の「熱い」代表選考マラソンを見られるのは楽しみです。やはり、最後の「地獄の坂」が見どころになりそうですね。

 

 

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