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マラソンルート

2020年東京オリンピックのマラソンコースが発表されました。最近の東京マラソンを見慣れている我々には、納得できる「名所めぐりコース」と呼べるような、観光にも適したルートが選ばれました。1964年東京オリンピックのマラソンコースと比較すると、出発点は近いのですが、道順は随分違うものとなりました。

2020:「応援しやすい」コース

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は2018年5月31日にオリンピックの男女マラソンおよび競歩のコースを発表しました。2000年のシドニー五輪女子マラソン金メダリストで、東京2020組織委員会アスリート委員長を務める高橋尚子さんは今度の42.195kmのマラソンコースについて、「選手目線では走りやすく盛り上がるコースだと感じた。東京の名所を回るので、選手にとっても飽きがこず、応援しやすい」とその特徴を話しています。確かに浅草雷門、銀座、東京タワー、皇居外苑などを結ぶルートには観光でも訪れたい場所が沢山含まれています。

具体的な通過ポイントとなる場所を順に紹介しますと:

現在建設中の新国立競技場(オリンピックスタジアム)をスタート~富久町~水道橋~神保町~神田~日本橋~浅草雷門~日本橋~銀座~増上寺~銀座~日本橋~神田~神保町~皇居外苑~神保町~水道橋~富久町~新国立競技場(オリンピックスタジアム)でフィニッシュとなります。

https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20180531-01.html

1964:甲州街道がメインルート

では前回の1964年東京オリンピックのマラソンコースはどうだったのでしょうか?昭和39年10月21日、五輪のマラソンランナー達は国立競技場(新宿区霞ケ丘町)をスタートし、新宿で明治通りから甲州街道(国道20号)へ入り、調布市で折り返し、再び国立競技場へと向かいました。

優勝したのはオリンピックマラソン連覇のエチオピアのアベベ(Abebe Bikila、1932-1973)で、そのタイム、2時間12分11秒2は当時の世界最高記録でした。日本の円谷幸吉(1940-1968)も2時間16分22秒8で銅メダルに輝き、五輪最終日に国立競技場に日の丸が揚がったのです。

1964マラソン のコース
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=3229243c1e50828ecb3b94068c7f93d7

アベベは調布で折り返したのでした

折り返し地点を通過するアベベの写真は、64年オリンピックのハイライトシーンの一つとして今でも良く目にします。現在その場所には「1964TOKYOマラソン折返し地点」と刻まれた石碑が立っています。サッカーJ1のFC東京の本拠地「味の素スタジアム」の近くです。この石碑は大会翌年の1965年に建立されました。平和の象徴のハトをイメージした高さ1.5メートルの御影石は植木に囲まれてひっそりとたたずんでいます。国道20号には大きな道路標識が車道にかぶさるように設置され、その場所をドライバーに知らせています。

今度の2020年東京オリンピックのマラソンはどのようなハイライトシーンを残してくれるのでしょうか、楽しみです。

 

 

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