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2020年になり東京オリンピックのいろいろな競技で日本代表選手の内定が出ています。
陸上でも代表選手を決める重要な競技会が目白押しです。

2020年で代表選手選考に需要な競技大会は、3つあります。
第104回日本陸上競技選手権 2020年6月25日~28日
2020 日本グランプリシリーズプレミア 2020年4月19日~5月3日
セイコーゴールデングランプリ陸上 2020 東京 2020年5月10日

競技種目によっては「開催国枠」で、選考大会なしで出場できるものがありますが、陸上ではその優先枠は適用されません。

しっかりと代表選考が行われ、しかもオリンピックに出場(参加)するための最低基準(記録タイム)が設けられています。それが「参加標準記録」と言われるものです。

いわゆる足切りタイムのようなもので、その基準を下回る実績の選手は出場権はありません。

■参考>>> 東京オリンピック陸上短距離、フィールドの代表内定者の決定時期と選考大会

東京オリンピックの出場権のある選手

現段階(2020年1月)で東京オリンピックの出場権の資格条件を満たしているのは、陸上48種目の中で、男子9種目、女子5種目しかありません。

んー、意外に少ないですね。今の段階ではシーズン中の実績(成績)が参加標準記録をクリアしている人に限られているためです。オリンピックへの参加のためのシーズンは2020年6月まであるので、その間に条件をクリアすればいいのですが、どれだけの選手が可能性があるのかイマイチわかりません。

また今大会からIAAF(現WA)ランキングが追加条件としてでてきたので、ますます出場が難しくなっています。

【参加資格有資格者】(2020年1月現在)

■男子9種目/24種目中

  1. 100m:サニブラウン9.97秒、小池祐貴9.98秒、桐生祥秀 10.1秒
  2. 200m:サニブラウン20.08秒、小池祐樹20.24秒
  3. 110mH:高山峻野 13.25秒
  4. 400mH:安部孝駿 48.80秒
  5. 4×100mリレー
  6. 走幅跳び:橋岡優輝8.32m、城山正太郎 8.40m、津波響樹 8.23m
  7. 20km競歩:山西利和(1:17:15)内定、川野将虎(1:17:24)、 池田向希(1:17:25)、 鈴木雄介(1:17:47)、 藤澤勇(1:17:52)、 髙橋英輝(1:18:00)、 野田明宏(1:19:00)、 荒井広宙(1:19:00)、古賀友太(1:20:24) 、丸尾知司 (1:20:56)
  8. 50km競歩:鈴木雄介(3:39:07)内定、 川野将虎(3:36:45)内定、丸尾知司(3:37:39)、 荒井広宙(3:43:02) 、小林快(3:43:46)、勝木隼人(3:45:05)
  9. マラソン:中村匠吾(MGC優勝)内定、 服部勇馬(MGC第2位)内定、 大迫傑、 大塚祥平、橋本崚

■女子5種目/23種目

  1. 5000m:田中希実(15:00.01)、 廣中璃梨佳(15:05.40)
  2. 10000m:新谷仁美 (31:22.63)
  3. やり投げ:北口榛花 (64.36m)
  4. 20km競歩:岡田久美子(1:28:26)、 藤井菜々子(1:29:55)
  5. マラソン:前田穂南(MGC優勝)内定、鈴木亜由子(MGC第2位)内定、 小原怜、松田瑞生、野上恵子、谷本観月

※選考競技大会で上位になったからといって参加標準記録をクリアしていなければ、オリンピックの代表選手にはなれません。
救済措置として、WAランキング上位者に出場権があります。

陸上の東京オリンピック代表候補とシーズン成績、ランキング

参加標準記録にあと一歩という選手もいるため、今シーズンの成績に注目です。まだ参加資格を持っていない人でも2020年6月までのシーズン中の記録が「参加標準記録」を超えればオリンピックの参加条件をクリア(一部)することになります。

以下にまだ参加資格の条件を満たしていない種目と、有資格にいちばん近い人を参加標準記録とシーズンベストで比較してみました。
国内の大会では上位入賞している選手も多いです。(記録はシーズンベストと参加標準記録の比較です。ランキングは100位以上)

陸上男子種目別シーズン記録(成績)

400m- ウォルシュ・ジュリアン Sベスト:45.13/44.90 ランキング24位
800m- クレイ・アロン竜波 Sベスト:1:46.59/1:45.20 ランキング94位
1500m- 荒井七海 Sベスト:3:38.18/3:35.00 ランキング58位
5000m- 松枝博輝 Sベスト:13:41.27/13:13.50 ランキング64位
3000mSC-塩尻和也 Sベスト:8:27.25/8:22.00 ランキング35位
走高跳-戸邉直人 Sベスト:2.28/2.33 ランキング4位(ランキングで参加?)
棒高跳-山本聖途 Sベスト:5.62/5.8 ランキング16位
走幅跳-橋岡優輝  Sベスト:8.32m/8.22m ランキング9位
城山正太郎 Sベスト:8.40m/8.22m ランキング16位
三段跳び-山本凌雅 Sベスト:16.85m/17.14m ランキング77位
山下航平 Sベスト:16.45m/17.14m  ランキング80位
砲丸投げ-日本人のランキング100位以上はいない
円盤投げ-堤雄司 Sベスト:61.64m/66.00m ランキング57位
ハンマー投げ-柏村亮太 Sベスト:70.79/77.50 ランキング83位
やり投げ-小椋健司 Sベスト:79.36/85.00 ランキング34位
十種競技-右代 啓祐 Sベスト:7872/8350 ランキング24位

陸上女子種目別シーズン記録(成績)

800m-川田朱夏 Sベスト:2:03.35/1:59.50 ランキング68位
1500m-卜部蘭 Sベスト:4:14.52/4:04.20 ランキング69位
100mH-木村文子 Sベスト13.01/12.84 ランキング28位
3000mSC-吉村玲美 Sベスト:9:49.30/9:30.00 ランキング52位
棒高跳-那須 眞由  Sベスト4.25m/4.70m ランキング63位
走幅跳-秦澄美鈴 Sベスト6.45m/6.82m ランキング49位
三段跳び-森本麻里子 Sベスト13.26m/14.32m ランキング95位
砲丸投げ-郡 菜々佳 Sベスト13.26m/14.32m ランキング95位
ハンマー投げ-Sベスト64.59m/72.50m ランキング55位
七種競技-山崎有紀 Sベスト5753/6420 ランキング51位

女子も男子もオリンピックの代表選手を決めるまで、まだ半年あります。

特に日本陸上選手権のあと6月29日に1次内定者が発表されることになっています。より多くの選手が自国開催の記念すべきオリンピックに参加、応援できるように期待したいですね。

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