人が履いている「運動靴」目当てにした強盗傷害事件が世界的に発生しているニュースを聞いた時、初めて「NIKE」というメーカーを知りました。

「運動靴」が消えた日

スニーカーが流行り出した時期については、いろいろな説があるようですが、1972年のナイキの出現が大きなきっかけとなったことは間違いありません。実際1970年代の後半からは、「運動靴」という言葉は、ほぼ死語になりました。

スニーカーと「スニーカー」という言葉が流行る前は、皆「運動靴」や「ズック」を履いて走っていました。「ズック」とは粗い麻布を意味するdoekというオランダ語が由来だそうです。しかし、日本では次第に太い綿糸を平織りにした厚手の綿布も指すようになりました。そのような生地の靴に、ゴムやポリウレタンの底が付いたものがズックまたはズック靴と呼ばれていました。

Air Jordanがスニーカー価格の常識を変えた

1980年代になると、ナイキはNBA(National Basketball Association)のスーパースターマイケル・ジョーダン (Michael Jordan) の名前が付いたバスケットシューズの新ラインを開発します。そのシリーズ、エア・ジョーダン (Air Jordan) は、当時としては100ドル(当時の為替レートで3万円前後)と高価だったにもかかわらず、販売店に長蛇の列ができ、飛ぶ様に売れました。また、コレクター達にも注目されるようになり、場合によっては、一足が何十万円という高価な値で取引きされることさえありました。

その結果、アメリカや日本でエア・ジョーダンを奪うための傷害事件等が起きるという事態にまでなったのです。

ナイキはエア・ジョーダンだけではない

確かにエア・ジョーダンは世界的なセンセーションを巻き起こし、ナイキの存在を皆が認識するようになりました。しかし、もともと日本のオニツカタイガー(現アシックス)の代理店から独立し、1972年から独自ブランドを発表し始めた時から、優れたフットウェアを始めとするスポーツウェア商品を開発し続けていたのです。

ペガサスシリーズの進化

ナイキの代表作は1983年発売のペガサスシリーズのランニングシューズだと言われています。未だに進化を続けているこのシューズに関する10の情報を最近のプレスリリースでナイキが発表しました。

1. シリーズ通算で、ナイキランニングシューズとして史上最高の販売数を誇ります。

2. ナイキインク会長、社長兼CEOのマーク・パーカーは、初代ペガサスの開発に関わるチームの一員でした。当時、彼は先進的プロダクトデザイン担当マネージャーと、デザインコンセプト・エンジアリング担当ディレクターを務めていました。

3. ペガサスは、かかと用のエアユニット、エアウエッジを採用した初めてのシューズです。1982年10月のナイキのカタログによると、エアウェッジは(これまで使っていた)「EVAのウェッジよりも衝撃吸収率が12%高い」と記されています。そのため、このシューズは当初はエアウェッジ トレーナーと呼ばれていました。

4. 1987年から子供向けモデルがラインアップに加わりました。

5. このシューズにビジブルエアが導入されたのは1996年。

6. ナイキインクの創立者であるフィル・ナイトはおそらく今この瞬間も(黒の)ペガサスを履いているかも知れません。彼は、礼装着用のイベントや一般向けスピーチへの出演、オレゴン州ビーバートンのナイキ本社でのミーティングでも、ペガサスを履いています。

7. このシリーズは、1997年に一時的に姿を消しました。1998年にアルマという名前に変わりながら(基本的な)テクノロジーは残りました。エアペガサス 2000として正式に製品ラインに戻ったのは2000年のことです。このモデルは、新しく作られた(ランナーの手で、ランナーのために作られる一貫性があり頼りになるフットウエアのコレクション)バウワーマンシリーズの一つとして、エア マックス プラスのデザイナーであるショーン・マクドゥエルによりデザインされました。

8. 2004年、ペガサスの歴史では初めて女性の足に合わせたウイメンズモデルが作られました。女性用の中足部はより「曲線的」で、内側側面のサポートが高められています。これが明確に女性専用となったのは2006年のことでした。2018年には反発性に優れたクシュロンフォームが初めて女性専用に調整されて用いられています。

9. バスケットボールシューズ以外でナイキ フライ イーズを用いたのはこのシューズが初めてです。

10. 2018年のペガサスは、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%を参考に、初めてフルレングスの節入りのズーム エア バッグを用いて作られました。(エアバッグが4%に使われたカーボンファイバーのプレートと同じように曲がるかどうかを、デザイナーはエアバッグを電子レンジで温めた後にビールジョッキの周りを包むように曲げて確認していました。)

 

スニーカーの世界:世界のスニーカー

現在はラッパー達が履く斬新なデザインのものから、戦前から愛用されてきたConverse制が有名なオクスフォード系ロー・トップまで、ありとあらゆるタイプと価格のスニーカーが市場に出回っています。ブランドだけでも、数え切れないほどあります。代表的な名前を並べてみますと:

Adidas, Air Jordan, ASICS, Babolat, Brooks, Converse, DC, Diadora, Dunlop, Ethletic, Feiyue, Fila, Hoka One One, Hummel, Kappa, Karhu, K-Swiss, Keds, Lescon, Lotto, Merrell, Mizuno, New Balance, Nike, Onitsuka Tiger, PF Flyers, Pony, Pro-Keds, Puma, Reebok, Saucony, Skechers, Umbro, Under Armour, Vans, and Yeezyがあります。

では、皆さん、次はどのスニーカーを選びますか?足のサイズだけではなく、財布の「サイズ」に合ったものを選ぶことにしましょうね。

 

こんな記事もどうぞ