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運動会がはじまるよ
春の運動会シーズンがやってきました。日本に住んでるとあちこちで運動会が行われています。小学校の運動会から、地域の運動会、はたまた企業の運動会など日本では本当にひんぱんに運動会が行われています。
では、世界ではどんな運動会があるのでしょうか?
運動会があるのは日本だけ
実は日本のような運動会が行われている国は日本だけなのです。
日本のような運動会とは次のようなことを指します。
・個人戦の競技がある
・演舞、アトラクションがある(応援合戦、フォークダンス、組体操など)
・集団競技がある(玉入れなど)
・応援団がいる
・お弁当をみんなで食べる
・お父さんが子どもを撮影する
運動会といえば上記のような種目がセットになっていることをイメージすることかと思いますが、これだけのジャンルのことを集団でやるスポーツ大会は他の国にはありません。「お弁当をみんなで食べる」「お父さんが子どもを撮影する」なんて、とても運動に関係はないことですが運動会に必ずついているもののひとつです。
では、いつから日本で運動会が行われるようになったのでしょう?
明治以降、富国強兵、行政システムの活性化のために運動会が発達した
明治になり廃藩置県が行われると、東京を中心とした行政システムが必要になりました。あわせて、当時は「富国強兵」「国威発揚」のためにも国民の体力強化が進められ、運動会を開催することが国から地方行政に伝えられることによって
各地方の各学校でも運動会が行われるようになりました。
目的は国民の健康づくり、体力づくりのためなのですが、むしろ「規律正しく集団行動、健やかに、楽しく運動」を全国的に展開するために行われました。
当時の日本は貧しかったこともあり、日本の地域のつながりが強いこともあって各地方で生活しているひとたちの娯楽としての意味をもった運動会(という名のお祭り)になっていきます。
もちろん、ケンカ祭りのような種目(騎馬戦など)も増えていき、やがて事故が起きるようになってしまいます。そのため、昔行われていた競技やアトラクションが行われなくなっていることも多くなっています。
運動会でいまは行われていないもの
・騎馬戦
人間3人で馬の役割になり、その人たちに担がれた人が相手の帽子やタスキを取りあう競技です。事故が多く、最近では騎馬戦が行われているところは少ないです。
・組体操
組体操そのものがなくなったわけではなく組体操の中でも集団性の強い、人間ピラミッドで事故が多く発生しました。最近では人間ピラミッドをやっているところは少ないです。
・みんなでお弁当を食べる
不思議な話ですが、みんなでお弁当を食べるアトラクションも少なくなったようです。特に小学校などでは家庭の事情により親御さんが来れない場合もあるため、ひとりぼっちの食事にさせてしまうために、みんなでお弁当を食べるアトラクションが少なくなっているようです。昔であれば、そういうひとりぼっちなこどもがいたら周りが「うちといっしょに食べようよ」ってなっていたものですが、さびしいかぎりですね。
なにはさておき運動会
運動会の歴史や運動会をとりまく時代の流れは以上です。とりあえず今から始まる運動会のシーズン。
ケガのないよう、「健やかに、楽しく運動」をこころがけたいものですね。