今回のセネガル代表チームが強いと言われているには個人選手の能力と組織力にあるというのがその理由と言われています。これまでアフリカ選手に関しては、「能力は高いけどチームプレーはダメ」というのが定評でしたが、最近の選手はヨーロッパ生まれやヨーロッパクラブチームでの経験をみんな積んでいるので、むしろ個人能力にヨーロッパクラブチームの規律とチーム力が加わったとみたほうがいいでしょう。
中でも注目されているのは、FWのサディオ・マネ(10番)とDFのカリド・クリバリ(3番)です。
そして先日のポーランド戦で注目された選手がFWのイスマイラ・サール(18番)です。2-1でセネガルチームが勝利した試合でしたが、その2点のうち1点を決めています。
セネガル代表期待の若手選手 イスマイラ・サール
イスマイラ・サール/IsmaïlaSarr(1998年2月25日生まれ)セネガル サンルイ生
セネガル代表チームの中ではいちばん若い20歳
Content d’avoir marqué ce soir .
💪🔴⚫ pic.twitter.com/zouYKnwcqa— Ismaila Sarr (@izosarr) 2018年3月10日
セネガル代表選手としての初試合は2017年アフリカネイションズカップ予選のナミビア戦にサディオ・マネの変わりとして出場している。今回のワールドカップのポーランド戦で注目された新鋭選手。ヨーロッパリーグのレンヌに所属しているときからストライカーとしてのスキルとスピードには高い評価があり、大手クラブチームが獲得に動いているとされる。
ヨーロッパククラブチーム以前は2009年~2016年までセネガルのクラブチーム、ジェネレーション フット(※)にいた。2016年~2017年までFCメッツ(フランス)、2017年からはレンヌ(フランス)でプレーしている。
セネガル選手強さの秘密 ジェネレーション フット(Génération Foot)
2000年に設立したセネガルのサッカークラブでFCメッツがアフリカの選手の才能育成のために作ったクラブでもある。2003年11月にフランスのプロサッカークラブFCメッツとパートナーシップ契約を行い、これによりクラブ運営の設備や経済面での支援を受ける変わりに、有望選手を優先的にFCメッツへ送り出している。
2013年に若手選手育成のためのアカデミーを新たに設立し、若手の強化、育成に力を入れている。同年FCメッツからオリビエ・ペリン/olivier perrinのコーチ就任より若手の能力、実力が飛躍的に伸びている。
2002年ワールドカップベスト8になった時がFIFAランクの最高位27位、その後、低迷が続き2009年の89位、2012年の77位から今年2018年は27位と回復している。
2000年以来アカデミーで訓練された30人以上の選手がプロサッカー選手になっていて、今回のワールドカップ2018のセネガル代表チームのFWサディオ・マネ、FWディアフラ・サコも同クラブを経て、FCメッツに移籍している。