2019年にドーハで開催される世界陸上選手権大会の参加に関する予選規準が発表されました。この大会に参加するための参加資格として「参加標準記録」が設けられています。この基準を満たさない限り世界陸上には参加することができない重要な基準です。
というのも昨年から発表されていた2019年の世界陸上大会への出場資格に“ランキング制”が導入される予定でしたが、先日の国際陸上連盟の決定では、初年度の2019年の世界陸上に導入しないことに決まりました。2019年のドーハ大会に関してはまだシステムを導入する準備が整っていないため、ということです。
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世界陸上選手権大会 開催情報
2019年の世界陸上選手権はドーハ(カタール)で開催されます。またその次の2023年の世界陸上選手権はブダペスト(ハンガリー)で開催されることが決定しました。
★ 2019世界陸上選手権
開催日:2019年9月27日~10月6日
開催場所:ドーハ(カタール)
公式サイト:DOHA2019
チケット:Tickets(IAAF World Athletics Championships)
★ 2023世界陸上選手権
開催日程:2021年
開催場所:オレゴン州ユージン(U.S.A)
★ 2023世界陸上選手権
開催日程:2023年
開催場所:ブダペスト(ハンガリー)
>>> ドーハ2019大会詳細「2019年ドーハ世界陸上の日程と夜間実施」
このランキング制は大会の規模や需要度に合わせてポイントを配分しその順位に応じて世界大会やオリンピック等の競技に出場権が与えられるものです。この導入見送りの発表がある前は、参加資格に対しては「参加標準記録」と「ランキング制」を用いてランキングを優勢にするとの説明がされており、IAAFワールドランキングを意識した競技参加が懸念されていました。
ドーハ2019世界陸上競技 参加資格
もともとの日本代表選手の選考方針にその意図をみることができます。参考までに、、。
【参加資格】(日本陸上競技連盟サイト資料より)
①IAAFワールドランキング
国際陸上競技連盟の定めるランキング内の競技者が、世界陸上ドーハ(2019)への出場する資格を得るもの。
②参加標準記録
競技大会への出場・参加を許可する基準。予選のような位置づけです。
ちなみに資格記録の対象記録は、
- リレー/10000m/混合競技:2018年3月7日~2019年9月6日
- その他の種目:2018年9月7日~2019年9月6日
が有効期限となっています。
2019世界陸上の日本代表選考 参加標準記録とオリンピック
2018年12月にIAAF(世界陸上競技連盟)からドーハ2019世界陸上の「参加標準記録」が発表になりました。
国際陸連(#IAAF)が来秋開催の2019ドーハ世界陸上の参加標準記録を発表しましあ。#陸上 #実業団陸上 #ドーハ世界陸上 pic.twitter.com/sOZjztJTsP
— 日本実業団陸上競技連合 (@JITA_since1957) 2018年12月5日
気になる男子100mの参加標準記録は“10秒10”、女子100mは“11秒24”、男子200mは“20秒40”となっています。いずれも2017年のロンドン大会の時よりも厳しくなっていますね。
・男子100m:10秒14 → 10秒10(2019)
・女子100m:11秒26 → 11秒24
・男子200m:20秒44 → 20秒40
・女子10000m:32分15秒00 → 31分50秒00
またリレーの出場権に関しては前回の2017年と若干異なる部分があり、今回のドーハ2019大会では、
- 男女4×100mリレー、4×400mのエントリー数がIAAFワールドリレー大会の上位8カ国→10カ国へ
- 参加標準記録(ランキング)の上位6位
の条件で参加できるようになり16エントリーの出場が認められるようになりました。
また今回初めての男女混合4×400mリレーは、
- 2019IAAFワールドリレー大会の上位12カ国
- 参加標準記録(ランキング)の上位4カ国
のエントリーができることになっています。
オリンピック選考のカギとなる世界陸上2019
2019世界陸上大会へのリレーの出場選考に大きく関係しているのが「2019IAAFワールドリレーズ(世界リレー)」です。この世界リレー2019は横浜で開催されます。
IAAF世界リレー2019横浜大会 情報
・開催日:2019年5月11日(土)~12日(日)
・開催場所:横浜国際総合競技場(日産スタジアム)
さらに、2019年ドーハ世界陸上においては上位8チームが(入賞)2020東京オリンピックへの出場が確定しています。その意味でもリレーは2019世界リレーの順位(記録)がその後の大会出場への第1歩となるだけに重要な大会といえます。
男子リレーはこれまでも実績をだしていますが、今回新しく種目になった男女混合リレーや女子リレーの向上を図ることがオリンピック出場権獲得に向けてのカギとなことから、日本陸上競技連盟では「女子リレー特別強化プロジェクト」を始動させています。
詳しくは>>> JAAF「女子リレー新プロジェクト」
【#女子リレー 新プロジェクト始動🔥】
11月29日、日本陸連強化委員会は記者会見を行い、女子リレー種目の2020年 #東京オリンピック 🇯🇵出場権獲得を最大目標とする特別強化プロジェクトを立ち上げたことを発表しました👍✨
▼詳しくは▼https://t.co/DpRh74LCGa#JAAF #陸上 #東京五輪— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) 2018年12月5日