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走り高飛びの飛び方

基本の跳び方4つ

走り高飛びにはさまざまな飛び方があります。

幅跳びやハードルとの大きな違いは飛ぶことに速さや距離を求めるのではなく、高さを求めることにあります。

そのため、いかに高く飛ぶかを追及するために生み出された跳躍法が存在しています。

基本は4つ、

・背面跳び
・ベリーロール
・はさみ跳び
・正面跳び

であり、現在競技者の多くは背面跳びを選択することが多いです。

 

ベリーロール使用の競技者

初心者の跳び方はベリーロールかはさみ跳びのどちらかにするのが多いといえます。

その理由は、背面跳びは初心者だと怖いという感覚があるのと、技術的に難しいという面があるためです。

小学校の体育の授業でもこの二つが教えられていて、背面跳びが積極的に教えられることはありません。

その流れから競技者の中にも背面跳びではなく、慣れたベリーロールで記録会に参加することも珍しくはありません。

 

走り高飛びの助走

走り高飛びはノーステップで飛ぶことはなく、決められた場所から進んでステップをきり、走りながら片足で踏み切って跳ぶのが基本です。

飛び方によっても助走の付け方はさまざまですが、ここでは背面跳びの基本的な助走と跳び方についてみてみます。

 

歩法・ステップ幅

走り高飛びみたく、高さを求めるためにはある程度の助走距離が必要になります。

勢いを付けて飛ぶためなので、早く走る必要はありません。

ですが、高さを得られるくらいには加速する必要があります。

よくある間違いは、助走を加速と勘違いして前へと強く飛んでしまうことです。

記録が伸び悩む人の中には、高さではなく速さに意識を向けてしまうがゆえに、バーを越えられないといったケースがよくあります。

練習で意識すべきは、10歩前後で振り子のように走ることです。

背面跳びの場合、一度体を斜めにスライドして入れていくので、前後ろを逆転しながら勢いを付けるために、直進するのを避けるためです。

同時に前かがみになることを防ぐことで、前に飛ぶ意識を上に向けることができます。

ただし、曲線の走りは重心や歩幅が勢いに流されて傾いてしまうことがあるので、状態が崩れないように走る練習が必要になります。

走り高跳びにおいて、最初のステップは飛ぶことよりも飛ぶ直前までの動作がいかに重要かを理解して鍛えることにあるのです。

 

踏み切りの修正

走り高飛びは最終的に踏み切りを行って高く飛び上がることで結果を出す競技です。

ですので、踏み切りの技術は切っても切れないほど大切なものです。

大事なのは、踏み切りをいかにスムーズに上体に力を伝えて上に押し上げる力に変えるかです。

足の向き、踏み切る瞬間の重心、タイミングなど複数の要素を制御しなくてはなりません。

踏み切りの失敗例として、早く踏み切りすぎる、つま先着地で地面を押して飛ぶ、バーの平行ラインから足の向きが内側か外側に向きすぎているなどです。

指導者がいる場合は、足の向きや設置面からの切り離しなど踏切の状態を見てもらうか、ビデオカメラで撮影して確認するなど、現在の踏み切り状態を確認すると良いでしょう。

 

練習環境

最後に、余り意識されないことが多いのが走り高跳びの練習環境です。

最近は環境が整っているため、よほどのことがない限り怪我をすることはありません。

しかし、古い学校設備や個人の少ない資産で確保した練習道具の場合、安全性が不十分なことがあります。

特に全体重を乗せて飛び上がる走り高跳びや今回はとりあげなかった棒高跳びなどは、着地の際のクッションが非常に重要になります。

特に洗練された跳び方と着地になるまでの初級者は、前に勢いを付けすぎることが少なくないので、クッションから外れて地面に直接落ちてしまうことがないとは言い切れません。

直接、背中を打つと突然死の危険もありますし、なにより痛みで飛ぶことへのトラウマが生まれます。

初心者は特にしっかりとした練習環境を用意するのが望ましいでしょう。

 

現在は、走り高飛びの練習がメソッド化されていたり、多くの指導者たちによって練習理論が確立されていることが多いです。

正しく踏み切って正しく跳ぶことで、安全でより優れた記録を残すことができます。

特に、踏み切り方次第で、大幅に上昇する力が損なわれているなど、ロスが生じていることもあるので、記録が伸びることがあります。これをきっかけにして、高飛びの練習ポイントなどを見直してみるのもよいでしょう。

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