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今季、オーストラリアの1部、Aリーグのメルボルン・ビクトリーに移籍したMF本田圭佑が、開幕戦で衝撃の新天地デビュー弾を叩き込み、内外のサッカーファンを興奮させました。

また、同じオーストラリアAリーグのセントラル・コースト・マリナーズで現在練習生として在籍している“人類史上最速の男”ウサイン・ボルトに同クラブからプロ契約のオファーがあったことが判明しました。

さて、豪州で本田圭佑対ウサイン・ボルトの対決が見られる日は近いのでしょうか?

キャプテン本田がヘディングシュートで初ゴール

本田圭佑は2008年にオランダのVVVフェンロに移籍したのを皮切りに、ロシア強豪CSKAモスクワ、イタリアの名門ACミラン、メキシコの強豪パチューカを渡り歩き、今季から海外挑戦5カ国目となるオーストラリアに新天地を求めました。

そこで、デビュー戦となった10月20日のAリーグ開幕戦メルボルン・シティ戦では、前半28分にヘディングシュートでいきなりゴールしました。

この日は、本田は背番号「4」を着用し、左腕に黄色いキャプテンマークを巻いて出場しました。

一進一退の攻防を繰り広げたなか、前半28分に本田は中央に入り込むと、右サイドからのクロスに反応し、相手と競り合いながらもヘディングシュートをゴール左隅に流し込んだのです。

本田がAリーグの第1節ベストイレブンに選出

本田をベストイレブンに選出したAリーグ公式サイトは、その活躍を「期待以上」と評して、さらに寸評では以下のように記されていました。

「“マーキー・プレーヤー(=本田圭佑)”の周辺はとても騒がれていたが、彼はそれ以上であることを示した。

本田はオーケストラの指揮を務め、シティのDFの間を縫ってヴィクトリーの攻撃をリード。

ヘディングでリードをもたらし、彼の視野、パス、運動能力は目を見張るものであった」

“マーキー・プレーヤー(marquee player)”とは

給与(契約金)の上限を決めて、サラリーキャップ制度導入のオーストラリアAリーグでは、例外的に年俸の上限を設けないスター選手のことを“マーキー・プレーヤー”と呼びます。

一般的には、「人気俳優」など、劇場等の玄関の「看板marquee」に名前が張り出されるような「スター」のことを指して使われる敬称です。

ウサイン・ボルトのオーストラリアAリーグデビューは近いか?

“人類史上最速の男”ウサイン・ボルトが、現在練習生として在籍しているAリーグのセントラル・コースト・マリナーズからオファーを受け取ったとの報道がありました。

ロンドン五輪とリオデジャネイロ五輪の陸上競技で100m、200m、4×100mリレーの3冠を2大会連続で達成した陸上界のレジェンドであるボルトですが、2017年の引退後はプロサッカー選手としての契約を目指して挑戦し続けています。

先日には、練習生としてですが、プレシーズンマッチで2ゴールを挙げるなど、よいよ、プロ入が近いのではと世界の注目を浴びました。

また、その後、マルタリーグの王者であるバレッタFCからも契約オファーが届いていたことが明らかになったが、ボルトはオーストラリアでのプレーを目指しているとみられ、これは断ったことが伝えられています。

そしてこの度、ボルトの代理人が練習生として契約中のセントラル・コースト・マリナーズからもプロ契約を提示されたと話しているそうです。

詳細の言及はまだありませんが、オファーの存在は確認されました。

プロの世界 - “マーキー・プレーヤー”か“ルーキー”か?

オーストラリア・Aリーグのグレッグ・オルークCEOはインタビューに答えて、以下のような内容を話しました。

Aリーグのセントラルコースト・マリナーズがウサイン・ボルトに選手契約を提示したことを認めつつ、条件面ではボルト側の要求額を大幅に下回るオファーだと明かしました。

「もともと要求されていたものよりはるかに低い(条件の)ものだ」と話しました。

「ウサインがクラブに加入してプロサッカー選手になりたいのであれば、他の練習生とおおむね同じような道を歩まなければならない」とも述べました。

ボルトは世界のスポーツ界を代表するアスリートの一人ではあるが、サッカー選手としてのキャリアは皆無なのです。

マーキー基金の利用は無い

マリナーズが契約を交わす上では、豪州連盟が各クラブのマーキー・プレーヤー(サラリーキャップの制限外となる大物選手)獲得を支援するために設立した基金の利用も認められないとの考えについて、このようにオルークCEOは説明しました。

「マーキー・ファンドから資金を提供することはない。

マーキー・ファンドは本田圭佑や(女子のスター選手)サム・カーのような選手を獲得するためのものだ。

ウサイン・ボルトは世界中のどこでもまだプロサッカー選手にはなっていない」とオルークCEOは語りました。

ボルトがマリナーズで練習を開始した当初には、契約を交わすとすれば本田と同等クラスの年俸300万豪ドル(約2億4000万円)が見込まれるとの報道もありました。

しかし、今回マリナーズが提示した契約はその20分の1の年俸15万豪ドル(約1200万円)程度だとの報道もあります。

これが事実ならば、ボルトはこの条件での契約に応じるのだろうかが大きな疑問です。

サッカーファンと陸上ファンの夢:本田/ボルト対決を見たい

日本のスポーツファンにとっては数年前には夢にも思わなかったスーパースター達の対決の可能性が出てきました。

しかし、本田圭佑は押しも押されもせぬサッカー界の“マーキー・プレーヤー”ですが、ウサイン・ボルトは陸上の“スーパー・マーキー・プレーヤー”でも、サッカーの世界ではまだ「練習生」でプロデビューしても「ルーキー」ですね。

契約金の交渉も難しそうですが、どうにかこの「夢の対決」が夢のままで終わらないようにして欲しいですね。

今後のオーストラリアAリーグから目を離せません。

オーストラリアAリーグの10チーム

オーストラリアAリーグは、豪州の9チームと越境したニュージーランドのチーム、ウェリントン・フェニックスFCを加えて、合計10チームで構成されています。

また、大韓民国の企業、現代自動車がオフィシャルスポンサーを務めているため、公式名称はヒュンダイ・A・リーグ(Hyundai A-League)となっています。

順位/Team Name/チーム名/勝点(2018年 10月 21日現在)

1. Melbourne City FC/メルボルン・シティー/3

2. Wellington Phoenix FC/ウェリントン・フェニックス/3

3. Adelaide United/アデレード・ユナイテッド/1

4. Brisbane Roar FC/ブリスベン・ロアー/1

5. Central Coast Mariners FC/セントラルコースト・マリナーズ/1

6. Perth Glory FC/パース・グローリー/1

7. Sydney FC/シドニーFC/1

8. Western Sydney Wanderers FC/ウェスターン・シドニー・ワンダラーズ/1

9. Melbourne Victory FC メルボルン・ヴィクトリー/0

10. Newcastle Jets FC/ニューカッスル・ジェッツ/0

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