世界的にも手軽に始めらるスポーツとして人気のマラソン。最近はただ走るだけではなく、チャリティやイベント性の高いマラソンもあり、各地でマラソン大会が開催されています。
そしてマラソンのいいところは、開催される土地によってコースの特徴や景色がそれぞれ違うこと。また地元の声援もうれしいですよね。
目的によっていろいろな楽しみ方ができるマラソンで自分なりの達成感をあじわうのもGood!
ここでは特に、一般でも参加できる世界のあこがれのマラソン大会と初心者でも楽しめる海外のマラソン大会やちょっと変わったマラソン大会をご紹介します。
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世界6大マラソンはプロも出場する一般参加型の大会
プロのマラソン選手も参加し、記録を残すことが多い世界6大マラソン。記録が認められるということは、世界陸連に認められた公式レースです。
ベルリンマラソンでは、2018年にキプチョゲ選手が2時間1分39秒の世界記録を出し、2018年のシカゴマラソンでは日本の大迫傑選手が2時間5分50秒の日本記録を出しています。
東京オリンピックのマラソン日本男子代表もこの「2時間5分50秒」が内定の目安となっていて、プロのマラソン選手にとっても重要なマラソン大会になっています。
※東京オリンピックの男子マラソン参加資格は日本国内:2H05分49秒、公式:2H11分30秒となっています。
そのマラソンの世界6大大会といわれるのが、
- 東京マラソン(日本/2月下旬日曜日) 東京マラソンHP
- ボストンマラソン(アメリカ/4月第3月曜日) ボストンマラソンHP
- ロンドンマラソン(イギリス/4月下旬日曜日) ロンドンマラソンHP
- ベルリンマラソン(ドイツ/9月最終日曜日) ベルリンマラソンHP
- シカゴマラソン(アメリカ/10月第2日曜日) シカゴマラソンHP
- ニューヨークシティマラソン(アメリカ/11月第1日曜日) N.YシティマラソンHP
です。これらはワールドマラソンメジャーズといわれ、5位以内の優勝者には、各順位によってポイントを獲得することができます。これにチャンピオンシップ(オリンピック、WA世界選手権)をあわせて、ワールドマラソンメジャーズといわれ、陸上競技のシリーズ戦として有名です。
プロ選手にとっては、頂点を目指す人気の大会となっています。
ただし6大大会にフル参加は、体力的にも調整も不可能に近いためポイントを獲得できるのは、シーズン中2レースまでとなっています。
その中で世界6大マラソンは、一般の参加者がプロ選手と一緒に走ることができる大会として人気です。
事実、東京マラソンには国内外から多くの人がエントリーします。
ただ出場には一定の条件(参加資格タイム、居住条件等)をクリアしなければ参加できないため、なかなか一般での参加のハードルは高くなっています。
少しでも出場の機会を増やす方法と、そこまでじゃないけど、海外のマラソン大会の雰囲気を味わって場慣れしたいマラソン初心者向けのおすすめ海外マラソン大会をご紹介します。
メジャーマラソン大会の一般エントリーの方法
マラソンのエントリー方法は、どの6大マラソンでもだいたい同じです。
大きく分けて4パターンあります。
- 一般エントリー枠(抽選あり)
- エリート枠(参加資格タイムあり、招へい選手)
- チャリティエントリー枠(一定基準の寄付金を行った人)
- 旅行会社のツアー枠(指定旅行会社のパッケージツアー)
東京マラソンを例にすると、一般エントリーは、かなりの倍率になるためダメ元でエントリーしてみる、というのが現実的。
ロンドンマラソンに至っては、海外からの一般応募はほぼ絶望的という大会もあります。
エリート枠は、それこそ参加基準のタイムがあり、公式大会での記録が必要になるので素人には証明することすら無理です。
ちなみに東京マラソンでの参加基準は、男子2時間21分以内、女子2時間52分以内となっています。オリンピックの参加記録と30分しか違いません。プロ並みの速さが求められます。
次にチャリティエントリー枠は、東京マラソンでは最小個人で10万以上の寄付をすればエントリーできるようになっています。
ただ海外のチャリティエントリー枠は、ボストンマラソンでは個人で50万以上の寄付が必要なのでマラソンに参加するトータルコストが高くつきます。またロンドンマラソンはチャリティ枠が多いのが特徴ですが、個人で慈善団体と連絡をとり寄付金額の交渉をする必要があります。海外からそれを行うのは難しいのが現実です。そこまでして走りたいのであれば別ですが、、、。
いちばん確実で、エントリーまで簡単にできるのが、旅行会社のツアー枠です。
各ツアー会社に過去の実績からエントリー枠の割り当てがあるため、いちばん確実でゼッケン取りから宿泊先まで全て手配してもらえます。
いちばん充実しているのが「クラブツーリズム」の地球を走ろうツアーです。
世界6大マラソンのうち、東京マラソンを除く全てのマラソン大会のツアーがあります。
他の旅行会社では、6大大会ではありませんがメジャーなマラソン大会や珍しい場所での海外マラソンの取扱い(参加)ツアーがあります。
多少の出費はいとわない!という人はマラソンツアーでいくのが確実です。
マラソン初心者におすすめ!の海外マラソン
マラソン大会と聞くと、一般の方でも毎日走り込み参加する大会に向けて練習をしていることが多いです。マラソン歴が長くなるにつれて自己記録の蓄積と更新がなにより楽しみというストイックな人も。
でも初心者はそんな記憶もでないし、なにより完走することが目標になりますよね。海外ともなると体調や雰囲気で自分のペースがつかめないことも。
そんな初心者さんにおすすめなのが、時間制限が長い(ない)大会やイベント色のある大会。楽しみながら完走できると、達成感や自信にもつながります。また、いきなりフルマラソンはつらいけどハーフマラソンならいけることもあるので、自分のレベルに合った大会を見つけてくださいね。
初心者も楽しめる制限時間ゆるめ海外マラソン大会
ホノルルマラソン開催情報
参加定員、時間制限なしで、毎年日本からも多くの参加者がいるマラソン大会です。参加者の6割が日本からという、知名度もあるマラソン大会です。このマラソン大会に出場するのを目標にしているランナーも多いとか。
開催地:アメリカ・ハワイ(オアフ島)
種目:フルマラソン、10kmラン・ウォーク
制限時間:なし
開催時期:毎年12月
参加料:20,000円~(フルマラソン)、9,000円~(10km)
ホームページ:https://www.honolulumarathon.jp/
ホノルルハーフマラソン・ハパルア開催情報
ホノルルマラソンのハーフマラソン版(ハパルアはハワイ語で半分)です。フルマラソンは自信がないけどマラソンを楽しみたい人にはおすすめ。
コースはホノルルマラソンのダイジェスト版といわれ、リゾートとマラソンの両方を楽しみたい人はぜひ!
開催地:アメリカ・ハワイ(オアフ島)
種目:ハーフマラソン
制限時間:なし
開催時期:毎年4月
参加料:11,000円~
ホームページ:http://hapalua.honolulumarathon.jp/2020/
ゴールドコーストマラソン開催概要
オーストラリアのリゾート地ゴールドコーストで開催されます。日本からの参加も多く、コースが平坦なためフルマラソン初心者におすすめのマラソン大会です。
日本選手の参加も多く、2019年は川内選手や設楽選手、服部選手も参加しています。
開催地:オーストラリア・ゴールドコースト(クイーンズランド州)
種目:フルマラソン、ハーフマラソン、10kmラン、他
制限時間:6時間40分(フルマラソン)、3時間20分(ハーフマラソン)
開催時期:毎年7月
参加料:15,000円~(フルマラソン)、12,000円~(ハーフマラソン)
ホームページ:http://www.gcm.jp/index.html
ニューヨークシティマラソン開催概要
世界6大大会の1つでもありアメリカの人気都市で開催される、大規模な市民マラソンの先駆とも言われるマラソン大会です。毎年多くの有名人が走ることでも知られています。
世界中のマラソンランナーが1度は走ってみたいとあこがれる、人気のマラソン大会です。
開催地:アメリカ・ニューヨーク
種目:フルマラソン
制限時間:なし
開催時期:毎年11月第1日曜日
参加料:358ドル
ホームページ:https://www.nyrr.org/tcsnycmarathon
バンクーバーマラソン開催情報
世界の住みたい都市ランキング上位の常連都市でもある、カナダのバンクーバー中心地から森、ビーチ沿い、住宅街を通り抜けるみどころ満載のコース。
日本ではゴールデンウィーク中に開催されるため、日程調整もしやすい便利さです。また春のバンクーバーは気温も快適、自然が美しく走るには絶好の環境です。
開催地:カナダ・バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)
種目:フルマラソン、ハーフマラソン、8kmラン、キッズ
制限時間:7時間(フルマラソン)、4時間(ハーフマラソン)
開催時期:毎年5月第1日曜日
参加料:141ドル(フルマラソン)、109ドル(ハーフマラソン)
ホームページ:https://bmovanmarathon.ca/
マラソンを楽しむための、ちょっと変わり種マラソン
ウォルトディズニーワールドマラソン(アメリカ)
フロリダにあるウォルトディズニーワールドリゾートにある4大テーマパークを駆け抜けるマラソン大会。ディズニーのキャラクターの衣装を着たり、ミッキーの友達と一緒に走ったりと、ディズニー好きでなくてもエンターテイメントとして楽しめるマラソン大会です。
開催地:アメリカ・フロリダ(フロリダ州)
種目:フルマラソン、ハーフマラソン、10km、5km、各種チャレンジ
制限時間:7時間(フルマラソン)、3時間30分(ハーフマラソン)
開催時期:毎年1月第2水曜日~日曜日
参加料:190ドル~(フルマラソン)、188ドル~(ハーフマラソン)
ホームページ:https://www.rundisney.com/
メドックマラソン(フランス)
赤ワインで有名なボルドー・メドック地方でぶどうの収穫時期に開催されるマラソン大会です。ワイン畑の間を走り抜けるワインに関連するものが堪能できます。ランナーの多くが仮装で参加し、給水地点ではボルドー地方ならではのワイン(水もあり)が置かれています。各ポイントではさまざまなご当地シャトー(ワイナリー)のワインが試飲できます。
さらにコース後半にはハムやチーズ、それにオイスターが振舞われるポイントが登場。くれぐれも酔っ払いには注意!
開催地:フランス・メドック(ジロンド県)
種目:フルマラソン
制限時間:6時間30分
開催時期:毎年9月
参加料:88ユーロ~
その他:参加申し込みにはマラソン参加可能を証明する健康診断書が必要
ホームページ:https://www.marathondumedoc.com/en/