おととし2016年はリオデジャネイロにて夏季オリンピックがありました。
来年2018年にはカタールのドーハにて世界陸上選手権があります。
翌年の2020年はいよいよ東京オリンピックですね。
このように、今は世界的な陸上競技の大会が2年ごとに開催されていますが、
そもそもこのような大会はいつから始まったのでしょうか。
また、陸上競技の種目や記録は誰が認定しているのでしょうか。
陸上競技の歴史
オリンピックと世界記録の公認
陸上競技の歴史は紀元前776年の第1回古代オリンピックに遡ります。
古代オリンピックは古代ギリシャのオリュンピアにて西暦369年まで4年ごとに開催されていました。
近代オリンピックが始まったのは、実に1500年以上経った後の1896年の第1回アテネオリンピックからです。
古代オリンピックと違い世界各地で2年ごとに夏季/冬季オリンピックが開催されています。
近代オリンピックの主催はIOC(国際オリンピック委員会)ですが、実はIOCが陸上競技の世界記録の公認をしているわけではありません。
公認しているのはIAAF(国際陸上競技連盟)という別の組織です。
IAAFの活動
IAAFは1912年に創設され、1914年に競技規則を定めて世界記録の公認を開始しました。
最初はストップウォッチによる手動計測だったそうです。
機械による計測(電動計時)が始まったのは1964年の東京オリンピックからです。
今では、400m以下の世界記録公認の条件として電動計時による1/100秒単位までの計測が義務付けられています。
単純にタイムを計測するだけでなく、ドーピングの検査なども行っています。
世界陸上競技選手権大会
IAAFは1983年から開催された世界陸上競技選手権大会を創設しています。
すでにオリンピックという世界的な陸上競技大会があるのに、なぜ別の大会を創設したのでしょうか。
当時のオリンピックは人種問題や冷戦などの政治的対立により選手のボイコットが発生し、世界王者決定戦としての機能を失っていました。
そこでIAAFは賞金レースの世界陸上競技選手権大会を創設し、真の陸上競技の世界王者を決定する場を作りました。今ではこちらが世界最高峰の競技大会と言われています。
世界陸上競技選手権大会もオリンピックと年をずらして2年ごとに夏季/冬季が開催されています。
中長距離走の世界記録
以前、短距離走の世界記録を見ましたので、今度は中長距離走を見ていきましょう。
“IAAF公認”とあるのはIAAFが公認している種目で、オリンピックや世界陸上競技選手権大会で実施されている競技です。
IAAF公認でない競技については、正式種目ではないが地域の選手権などで実施していて、その記録自体はIAAFに公認されているというものです。ややこしいですね。