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「ストリート・スポーツ」からオリンピック競技へ

2020年東京オリンピックで新たに正式競技として採用された3人制バスケットボールに注目が集まっています。

この競技は、昔からアメリカなどの多くの国の体育館、校庭やバックヤードで「three on three(スリーオンスリー)」または「three by three(スリーバイスリー)」と呼ばれて、大勢が楽しんできた「ストリート・スポーツ」から発展したバスケットボールの変形です。

幸い、数年前からルールなどが国際的に統一され、正式なスポーツとしての市民権を得るようになりました。
そして、ついに、2017年6月9日、 国際オリンピック委員会理事会にて、2020年東京オリンピックで正式種目としての実施が決定されました。

https://twitter.com/bbking_jp/status/873397693564895232

2020東京オリンピック「3×3バスケットボール」競技会場とスケジュール

競技会場

青海アーバンスポーツパーク

所在地:江東区青海一丁目1番
収容人数:オリンピック3×3 バスケットボール:7,100
アクセス
通常時のアクセス情報 -
東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ「青海駅」下車徒歩約10分
東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル駅」下車徒歩約10分
大会時のアクセス情報 -
東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車徒歩
会場概要
選手村からも近い青海エリアの敷地に、仮設で整備される会場です。
東京湾が見える場所に位置し、バスケットボールの3×3 バスケットボールやスポーツクライミングが実施され、世界中の若者をエンゲージする東京2020大会を象徴する会場のひとつです。

競技スケジュール

* 7月25日(土) 10:15 – 20:50 男女合計16試合
* 7月26日(日) 10:15 – 20:50 男女合計16試合
* 7月27日(月) 10:15 – 20:50 男女合計16試合
* 7月28日(火) 13:30 – 20:50 男女合計12試合
* 7月29日(水) 17:00 – 19:10 男女準決勝
* 7月29日(水) 20:45 – 23:25
…………………………….女子3位決定戦、•男子3位決定戦
…………………………….女子決勝戦、•男子決勝戦
…………………………….女子表彰式、•男子表彰式

2007年に競技名と統一ルールが正式決定

3人制のバスケ「3×3」は、国際バスケットボール連盟(FIBA)が正式なルールを設け、2007年から「正式競技種目」として、世界中で拡大するようになりました。
主な世界大会としては、W杯、アジア杯、U―18など年代別W杯などが開催されていいます。
また、クラブ世界一決定戦も行われています。

3×3には、世界ランキングのほかに、選手個人のポイント制によるランキングもあるのが一つの特徴です。

現在、世界の3×3の選手人口は、150万人以上といわれています。

「3×3」ルールの概要

3人制バスケ「3×3」の国際バスケットボール連盟(FIBA)のルールは5人制と大幅に違います。

半分の面積のコートでプレーが行われることもあり、5人制よりもさらにスピーディーと言われています。

通常のバスケットボールコート(縦28メートル×横15メートル)の約半分(縦11メートル×横15メートル)を使用し、3人で試合に臨みます。

1チーム3人でプレーし、控え選手は1人です。

コイントスで攻撃側・守備側を決め、ゲーム開始となります。

10分一本勝負で、通常のバスケットボールの3ポイントラインが2ポイントラインとなり、その外側からであれば2点、内側が1点(フリースローも1点)とカウントされます。

どちらかのチームが21点先取した場合はその時点でゲームが終了となります。

ボールサイズは6号球、重さは7号球が使用されます。

ショットクロックは12秒(シュートを打つまでの制限時間)です。

チームファウル制限は6回(7回目以降のファウルで相手にフリースロー)です。

攻守交代したらボールを一度ラインの外に出さなければならないこととなっています。

JBA(公益財団法人日本バスケットボール協会)ルール説明動画:

3人制バスケの日本の環境

世界で唯一のプロリーグ

国内では、国際バスケットボール連盟(FIBA)承認、日本バスケットボール協会(JBA)公認の、世界で唯一のプロリーグ「3×3PREMIER・EXE(スリーバイスリープレミアドットエグゼ)」が2014年よりスタートしています。

今後の目標

認知度の低い競技ほど、五輪の盛り上がりを五輪後に生かすことが大きな課題となると言われています。
5人制バスケットボールに比べ、認知度の低い3×3は、今後大いに成長の可能性がある競技として世界から注目されているようです。

そこで、2020年東京オリンピックに向けて、3×3のプロリーグ「PREMIER・EXE」の中村考昭(たかあき)コミッショナーは、こう語ります。
「社会が都市化していけばいくほど、3×3には有利になる。
3×3は、アスファルトやコンクリートの上でもできますから。
逆にインフラ投資がいらなくなるという点で、他の競技に比べて優位性は高いんです」と言います。

東京五輪が開催される20年には、日本国内に3×3のプロチームを100チームつくる計画だそうです。
「…日本の商店街ごとに(3×3のプロチームがある)。そんな社会にしたいですね」と中村氏は目標を話しました。

強化責任者にトーステン・ロイブル氏が就任

日本バスケットボール協会は2020年東京五輪で新たに実施されるバスケットボール3人制の強化責任者にドイツ出身のトーステン・ロイブル氏(46)が就任すると発表しました。
同氏は男子日本リーグのトヨタ自動車などを指揮し、2012年からは日本協会で若手世代の育成を担当してきた経験があります。

日本協会は今後、男子のBリーグや女子のWリーグ選手の3人制転向も視野に、5人制との一体型の強化体制とする方針だと表明しています。
ロイブル氏は「3人制の強化は日本のバスケットボール界の将来にとっても大切。若手の大型選手育成にも役立つ」と意気込みを語っていました。

既にプロリーグもあり、広場がればプレーできる3×3は、東京五輪をきっかけに、さらに日本で人気になるのは間違いないようです。
日本勢を応援したくなる競技がまた増えましたね。

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