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陸上短距離選手のサニブラウン選手が日本人2人目となる100m9秒代を出したことは、オリンピックに向けて大きく期待が持てますよね。

陸上ではすでに9秒代を出している桐生選手と10.00秒の飯塚選手など、このところ日本人選手も短距離で着実に向上が見られます。

もともと短距離には向かないと言われていた日本人選手ですが、日本のアスリート育成環境も変わりつつあり、着実に成果を上げています。

参考:「サニブラウン凄い速いけどなぜなのか?その理由とは

運動能力の差は筋肉とトレーニングの違い

そんなサニブラウン選手は成長が著しい期待の選手として注目です。名前からもわかるように日本人の母親とガーナ出身の父親とのハーフ選手です。

母親は元陸上選手でインターハイ出場の経験をもつアスリート。父親はサッカーが得意で、サニブラウン選手も小さいころはサッカーをやっていました。陸上に転身したのは小学3年のときで、陸上にハマったのは高校の時と語っています。

現在は陸上の最適な環境を求めてフロリダ大学に留学し、先日の9.99秒(2019年5月)、9.97秒(2019年6月/参考記録)を記録するなど目覚ましい成長ぶりです。課題はスタート技術ということで、これを克服すればさらなるタイムの改善がみられるはずです。

これからも分かるように、もともと運動能力の高い両親からの才能と恵まれた体格(身長187cm)を持ち、適切なトレーニングを受けることで、潜在能力が引き出されていると言えます。

マイケル・ノーマン選手はアメリカ陸上界のホープ

またアメリカの選手として出場しているマイケル・ノーマン選手も日本人とアフリカ系アメリカ人のハーフの選手です。

母親の伸江さん(旧姓齊藤)は、静岡出身で1989年の100mで中学女子初の11秒代を記録した短距離選手、父親も陸上経験者です。また身長185cmと大柄で、お姉さんも短距離と走り幅とびの選手として活躍しています。

 

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Happy Mother’s Day to the best mom I could ask for!

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マイケル・ノーマン選手は母親の影響で小学6年生から陸上を初め、現在、南カルフォルニア大の陸上部とナイキに所属しています。まだ21歳ながら2019年現在男子200mでは世界9位、男子400mでは世界11位のランキングです。

サニブラウン選手とは種目が違いますが、家族環境が似ているため、よきライバルといえます。

遺伝的な違いの大きい骨格と筋肉

日本人はどちらかと言えばマラソン等、持久力のいるスポーツに向いている人が多いです。

このスポーツに向くのが筋肉の筋繊維タイプで「遅筋」の割合が多い人です。逆に短距離のように瞬発力のいるスポーツに向くのが「速筋」が多い人です。

筋肉は骨格に比例して付くため、筋肉量は人種(アジア系、黒人系、白人系)によって違ってきます。また筋繊維タイプも人種間で特徴があることが分かっています。
骨格は、黒人系>白人系>アジア系で大きくなり、アジア系はいちばん小柄です。

そして筋繊維タイプの割合や筋肉の付き方は遺伝的に「RR型」「XX型」「RX型」の3タイプがあり、それぞれの特徴が

  • RR型・・速筋タイプ(瞬発力優位)
  • XX型・・遅筋タイプ(持久力優位)
  • RX型・・バランスタイプ

となっています。
これは「遺伝子検査」をすればすぐに分かります。

この遺伝子調査で日本人選手はXX型とRX型の割合が多く、黒人選手は一般人も含めて75~60%がRR型、XX型は2~4%というデータがあります。

これらからわかるように、サニブラウン選手やマイケル・ノーマン選手は両親から遺伝的に運動能力の高さを受け継いだと言えます。

さらに速い段階(共に小学生)でその能力を高める適切なトレーニングを受けたことで、才能が開花したと言えそうです。トレーニング次第では、まだこれからも成長すると思われます。

ただ遺伝的に才能があっても、それを引き出す環境や適切なトレーニングが受けられないと、せっかくの能力も出せず終いとなり「才能がない」ということにつながりかねません。

逆に適切な環境下で最適なトレーニング次第では、能力が向上したり、意外なスポーツで才能が開花する可能性もあるということです。

その判断は、早いほどトレーニング効果や改善に役立つことになるかもしれません。

これから子どもにスポーツをやらせたい、自分にはどんなスポーツが向いているのかな?と思ったら、一度「遺伝子検査」を受けてみてはどうでしょうか。

子どもや自分の可能性を引き出す助けになるかもしれませんよ。

口腔粘膜でスポーツ遺伝子を調べる【DNA EXERCISE】


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