マラソンで初めて2時間1分台の世界新記録をマークしたケニアのエリウド・キプチョゲ選手が都内で日本のトップ選手などと交流し一緒に練習を行いました。

リオデジャネイロオリンピックの金メダリストで世界新記録保持者

9月のベルリン・マラソンで男子の世界新記録を樹立したケニアのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、1984年11月5日 – )選手が来日し、10日に東京世田谷区にある駒沢大学を訪れて日本のトップ選手や大学生との合同トレーニングなどを通して交流しました。

キプチョゲ選手は、2年前のリオデジャネイロオリンピックの金メダリストで、ことし9月に行われたベルリン・マラソンでそれまでの記録を1分以上更新する2時間1分39秒の世界新記録で優勝したばかりです。

「ナイキ エリート ランニングキャンプ」への参加のため8日に来日し、10日は駒沢大学で男子マラソンの前日本記録保持者の設楽悠太選手(ホンダ)とその他の日本の選手や学生などを前に、先ずはトークイベントが行われました。

「準備が大切」

練習前のトークイベントの中で、「勝つことが大切なのではない。勝つための準備をすることが大切だ」などとトレーニングの心構えをキプチョゲ選手は話しました。

このあと、キプチョゲ選手はトラックに出て選手たちと一緒に練習を行い、普段から行っているストレッチを披露し、緩急をつけたウオーミングアップ走なども紹介しました。

日本の選手たちの2000メートル走を見守ってペース配分などをアドバイスしていました。

練習後、キプチョゲ選手は「日本のアスリートはまじめで真剣だと知っていたが、きょうは表情や反応からランニングを楽しんでいることもよくわかってよかった」と話していました。

設楽選手に刺激

世界記録保持者の走りを間近で見た設楽選手は「準備を大切にしていることが分かった。」と感想を述べていました。

また、「腕のふり方や大きな歩幅など日本人との違いはあるが、少しづつでも差を縮めて追いつかなくてはいけない」とも感じたと語っていました。

出場を予定している12月の福岡国際マラソンに向け、刺激を受けたようでした。

キプチョゲ選手の2020東京オリンピックへの抱負

エリウド・キプチョゲ選手は日本選手との交流企画の前日、報道陣の取材に応じて本人が連覇に挑む2020年東京五輪について、「皆さんに楽しんでもらえるような『美しいレース』を見せたい」と2年後について意欲を表していました。

2020年の真夏に開催される東京五輪の猛暑対策について聞かれて、「みんな同じ条件だから大丈夫。天気が悪くてもレースはレース」と、大きな問題とは感じていないようでした。

「気持ちよく自分を信じ、自信を持ってやっていけるという気持ちがあれば、いい仕事ができる」とキプチョゲ選手は語りました。

記録を伸ばし続ける34歳はさらに、「自分の限界は作らない」と穏やかな笑顔を見せました。

厚底シューズ「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」について

 従来の世界記録を1分18秒も短縮し、史上初の2時間1分台で優勝したベルリン・マラソンでは、終盤の驚異的なペースアップで周囲を驚かせました。

キプチョゲ選手は、このペースアップについて聞かれると、「マラソンではスタミナもスピードもどちらも大切」と答えました。

好記録の裏には自らが開発に関わったスポーツ用品大手、ナイキの厚底シューズ、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」の存在もありました。

推進力を生み出しやすく体への衝撃を吸収するのが特徴で、疲労の回復も早いといいます。

世界のトップランナーの間で評価が高い「厚底シューズ」がこの新記録達成で必ずさらに話題になりますね。

マラソンの「Break 2」への挑戦は続く

2018年のベルリンマラソンでは従来の記録を1分18秒をも縮め、2時間1分39秒で世界新記録をマークしたエリウド・キプチョゲ選手こそが、マラソン2時間の壁を破るのに最も近いところにいるランナーと言えるのではないでしょうか。

もし、マラソン2時間切りの舞台が東京オリンピックならば、アベベ以来の東京五輪マラソン伝説になるのは間違いありませんね。

楽しみです。

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