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NHK2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に登場する吉岡信敬(よしおか・のぶよし/しんけい、明治18年=1885~昭和15年=1940)とは、スポーツの応援隊長の日本第1号でした。

明治38年(1905)に、本場のベースボールをアメリカ遠征で学んできた早稲田大学野球部は、応援も真似しようと、応援隊(現早稲田大学応援部)を設立し、初代隊長に、まだ予科生だった吉岡信敬が就任しました。

https://twitter.com/nhk_td_idaten/status/1099549509711990784

19年間「早慶戦」が中止となる原因

明治39年(1906)の早稲田大学野球部と慶應義塾大学野球部との対決において、2試合が終わった段階で、それぞれ1勝1敗で最終試合を慶應大学のグラウンドで開催される予定でした。

しかし、試合の数日前から、それぞれの応援団の陣取り合戦が激化してしまいました。

吉岡隊長は、馬に乗り、剣を振り回しながら、一万人の応援部隊を引き連れて慶應のグラウンドに乗り込むと脅すと、これを受けて、慶應側は、グラウンドの周りにバリケードを張る騒ぎと発展してしまいました。

https://twitter.com/WU_ouen/status/1080757624050577409

もはや両大学の野球部の応援団のレベルでは解決は不可能と大学が判断し、最初は教授団、続いては学長まで「参戦」するところまで発展してしまいました。

結局、両校のプライドのぶつかり合いとなり、野球の第3試合の中止どころか、明治39年(1906)から19年後の大正14年(1925)まで、「早慶戦」が中止となってしまいました。

「虎鬚彌次将軍」

以上の早慶戦中止事件でも吉岡信敬の迫力が想像できます。

吉岡は中学生の時からひげを伸ばし、「ヤジ将軍」と言われるほどヤジを飛ばし、バンカラでボロボロな学生服の着こなしなどが評判となり、「虎鬚彌次将軍(とらひげやじしょうぐん)」と広く呼ばれるようになったそうです。

その後、この人物が「いだてん」に登場するスポーツ社交団体「天狗倶楽部」の主要メンバーとなります。

満島真之介が「ヤジ将軍」役

実際の「天狗倶楽部」は1909(明治42)年ごろ発足したと思われています。

大河ドラマでは武井壮さんが演じる押川春浪(おしかわ・しゅんろう)が創立者と言われています。

また、近藤公園さんがスポーツマン兼文学者の中沢臨川(なかざわ・りんせん)役を演じます。

吉岡信敬は、派手な口ひげをたくわえた満島真之介さん(みつしま・ しんのすけ、1989年5月30日 – )が演じます。

満島真之介さん自身は2010年に俳優デビューしました、そして、ご兄弟達もみなご活躍中です。

姉は女優の満島ひかり(みつしま・ひかり、1985年11月30日 – )で、妹はモデルの満島みなみ(みつしま・みなみ、1991年1月28日 – )です。

また、弟はB3リーグ、ライジングゼファーフクオカ所属のプロバスケットボール選手満島 光太郎(みつしま・こうたろう、1993年7月3日 – )です。

実は満島兄弟のご両親は体育教師で、満島真之介さんは当初、日本体育大学に入ろうと思ったことがあったそうです。

しかし、結局は大学には進まないで、上京してから2年間アルバイト等をしながら過ごしましたが、2009年に自転車で日本一周に挑戦することを思い立ったそうです。

そこで約7カ月かけて、北海道から鹿児島県まで全国を回りました。

この経験と姉のひかりさんの活躍も刺激になり、自分も俳優として頑張る決心がついたと言っています。

ご両親が体育の先生だった満島真之介さん。

そのうえ本物のプロスポーツ選手の弟がいることは、大いに天狗倶楽部の主要部員の役作りの参考になったのではと推測します。

 

 

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